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人の姫は魔王に恋をする  作者: 青留 なる
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4.魔族と王族、絡み合う血筋

レイ爺はおしゃべりです。( ˘•ω•˘ ).。oஇ

また一ヶ月開いてしましましたね。(´・ω・`)



 レイジの言う〝人間界の裏切り者〟はあの三つの質問で見当がついた。

 ショックではあるが、そういう世界だ。

 信じられるものは自分一人に。

 自分も信じられなくなるような家族なのだ。


 「フィイ!…?フィイ、レイ爺、仲いい、ない?」


 「準備は終わったのね。そうね。お友達は難しいかもしれないわね。」


 「仲いい、なる‼」


 …そうね。レイジはリジュの弟だものね。

 仲良くなってほしいという気持ちはあるでしょうね。


 「フィイ、ママ、いく?」


 私もリジュのお母様の歓迎会に行くかという意味だろう。

 あいにくそれだと牢を抜け出すことになってしまいそうだけれど……。(お前が言うな。)


 「行きたいけれど………。」


 まあ、レイジがいるならムリよね。


 「行くか。」


 「はあ⁉」


 むしろレイジの立場が心配に……ってそんな簡単に降格するような立場では…ってわけでもないか。

 魔王のレイジに対する感じ方によってはだいぶ危険な行為では⁉


 「母さんに言っときゃ大丈夫だ!姪に会いたいだろうしな!」


 おい、今思いっきり答え合わせしたよな。


 人間界の裏切り者とは私の叔母、正確には父の弟のお嫁さんなので血も何もつながっていないのだが、良くしてもらっていた。


 …………………………………。

 あれ?


 私は国王が父親で?その弟の息子に当たるのがリジュとレイジだよね?


 ………………………従弟では?


+*+

                     ――――――――

                     |       |

      ?―――――裏切者―――――叔父     国王―――――女王

         |       |             |

   リジュ、レイジ、兄妹   二人いる          私


+*+


 「君ら、従弟?」


 「そうだな。ついでを言えば、母さんと魔王が兄妹だからフィイからしたら叔父の義理の兄になるな。」


 魔王が、叔父の義理の兄⁉


 私には従弟が二人いた。

 叔父とリジュとレイジの母の子供だ。


 今やそれも怪しい。


 王族は今や、魔族の血を入れているのか…。


 いや、その考えは捨てろ。

 ただ、疑わなきゃいけないのはあの二人が叔父様との子供かぐらいだな。


 リジュにはお父さんがいるって聞いたし。


 上の子が生まれたの一年ぐらいだったし。


 「わかった。行きましょう。…お話する時間ありますかね。」


 「終わった後なら可能だな。親族との関わり会があるからお前もクリアだろう。」


 魔族は人間と同じで家族の中がいいのね。


 「…いや、それ魔王も参加でしょ?ダメに決まってます。」


 「ウィリーは今回いないから大丈夫だ。」


 「そうね。魔王様はお忙しいのね…………………。」


 ぐうたら勇者を待つ仕事じゃなさそうね。


 「ま、魔族の王だからな。お前の父親も忙しいだろう?」


 「私の年齢になればこちらにも仕事が回ってくるものです。職業体験と思えば全然いいです。」


 私は小さい時から父や祖父を超える王になりたいと思っていた。


 父も祖父も仕事のこなし具合はすごかった。

 瞬時に判断し国民に良いものを与える。

 そんなものをしてきた。


 それをそばで見て、小さいころからあこがれてきたのだ。


 父や祖父がどう思うかわからないが、私は魔族と仲良くなることをしたい。


 魔族に敵意を持っていたからだろうが、父も祖父もできなかったことだ。

 それに私は魔族に何かされたわけではな…………私、囚われの身でしたね。


 ………………とにかく‼

 今回の私連れ去られ事件が無ければこんなことには気が付けなかった!

 目標立った!

 それでいい‼


 「まあ、私の目標からしたら魔族と仲良くなることはいいので、叔母とも仲良くなります!」


 「魔族を滅ぼすために?」


 「はあ⁉」


 「…じゃあウィリーに許可はもらっとくよ。リュジュー。時間が来たらもっかい来るから、それまでじゃじゃ馬お姫サマをちゃんと見張っててやれよ。」


 「じゃ、じゃ、う、ま?」


 「ちゃんと仕事しとけよって事だ。」


 「うん‼」


 ……………何かムカツク。


 その頃勇者軍の方は……。


 「ノンちゃん~………。料理まずない?」


 焚火を囲み野宿中の勇者パーティー。


 うち、ココは勇者、ノアが作った焼き魚を一口食べて言う。


 「ほうは(そうか)ふふふにふはいはな(普通に美味いがな)。」


 ノンちゃんの味覚はおかしないか?


 「というか、同じようにルークが作ると美味しいのに、なぜこんなに味が変わるんだ?」


 「きょきょ、恐縮です!」


 「ふぅん。ごもっともな疑問だなルカくん。だが、私は才能だと思って吹っ切っているよ。悔しいが、私には出来ない事だからな。」


 要らない特技のような気もせんでもあらへんが、うちもできひんし尊敬するとこなんかな。

 ルー君の方は。


 「どうなん?シューちゃんの方は。ソフィアは見つかったんか?」


 「さすが魔王城ってところだな。だいぶ方向が分からない。俺に姫ほどの魔力があればいいんだが。」


 「でも、マシューならある程度は分かりますよね。そこからは僕に任せてください。常に探知を続ければ行けます。」


 シューちゃんことマシューは魔法使いやねん。

 大規模な探知魔法が使える。

 せやけど、魔王城っちゅう今まで誰も見つけとらん場所であり、めっちゃ大きい結界が張られとるんか、全く引っかからへんと。

 というわけでシューちゃんにはぽっかりと大きな開いた空間を探してもらった。


 魔王城となれば相当規模がデカいやろ。

 ちゅうことでその空間だけ全く何も感じられへん空間はそんな大きない。

 やからそこをうちらで行く。


 さすがにうちらでも魔王城に近づくと危険やさかい、そこで古代魔法が使えるルー君ことルークの出番。

 半径十キロ以内ならより精密に中の状況が分かる。

 そんな作戦で今動いとる。


 「よし。今はしらみつぶしにしか方法がないが、いつか姫を救う方法があるはずだ!勇者パーティー、行くぞ!」


 「「「「「…………………。」」」」」


 「なんでオーって言ってくれないんだよ‼」

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