悪夢ノナかで
あれ? 私・・・死んだと思っタのに・・・
もしかして、この真っ暗な空間が・・・死後の世界なのかな・・・うぅ、何だか頭が痛たイ・・・おかしいな。
もしも、この世界が死んだ後の世界なら、夢も希望も無いね・・・ずっと真っ暗な闇、まるでムげんだよ。
こんなに怖い空間に落とされちゃうんなら、もっと生きていた方が良い気がする。
面白くも無い、こんな暗い空間・・・皆・・・大丈夫かな? 私は人間のままで死んだのかな?
もしも、ゾンビになって死んだんなら、嫌だなでも、死んだからここに居るんだよね。
そうだなぁ、なんで生まれてきたリゆうを探していたこともあった。
でも、結局その理由は分からなかった、多分、ミんな、皆そうだよ・・・
いや、普通はそんな事を考えないよね、それよりもッぎのことを考える。
トうだいを目指したり、好きな仕事を探したり、そんな事だけを考えるかもね。
でも、今、こんな状況だったら、そんな事を考えている時間も無くて、それハそうだよね。
生きるか死ぬかの空間に投げ出されて、そんな明るい未来なんて考えられない・・・
「そうダ、アカるい、ミライハナイ、お前にも、オマエのナカマニモない」
「え!?」
声をした方を見てみると、そこにはわ、私が居た・・・ゾンビになった私が・・・
体は腐って、口から血を出して・・・しわしわで、肌の色もおかしくて・・・
でも、確かに私、私と同じ顔・・・何度も鏡で見たことがアル・・・そんな顔が!
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「うわぁ! 晴!? どうしたの!」
「え・・・あ・・・え?」
「起きたんだ、良かった」
大きな声を上げて、私は目が覚めた・・・そこには久美ちゃんが居た。
そこは学校だった、私も学生服を着ているし、授業をしている。
「え? あ、あれ? ゾンビは? 何で学校に?」
「ゾンビなんて居るわけないでしょう? 馬鹿なの?」
「あ・・・あれ?」
夢? 夢だったの? 何処から何処までが夢?
最初から? ゾンビなんていなかったの?
「えっと、今日は何日だったっけ?」
「今日は二月の八ニチよ?」
2月8日? ・・・あれ?
そんな日だっけ? 9月位だったと思うけど・・・まぁ、良いか。
全部夢、あれは全部夢・・・そうだよ、夢だよ、うん、ゾンビなんて居るわけ無い!
授業を受けないとね、えっと、夢思うあまり、夢を得て、悪夢を恐れるあまり現を捨てる・・・?
どういう意味だったかな・・・
「何の音!?」
私が黒板を見ていると、外から大きな音が聞えた。
そして、私はその方を見てみた、すると、車が思いっきり事故っていた。
・・・お、おかしいな・・・前にも、似たような事が・・・
扉が開いて、そこから首がおかしな方に曲がった人が出てきて・・・
い、いや、あの服は違う・・・服装が違う! あの服は・・・せ、先生が着ていた服・・・
加賀先生が着てた服だ・・・
「違う・・・違う・・・」
「どうしたの?」
「久美ちゃん・・・私・・・ひぃ!」
夢の事を話そうと、久美ちゃんの方を見てみると、久美ちゃんの顔がおかしくなった。
久美ちゃんの顔も・・・ぞ、ゾンビに・・・急いで周りを見渡すと・・・皆・・・ぞ、んび・・・
「もう・・・嫌だ・・・もう嫌だぁ!! うわぁぁぁ!」
違う、この子は久美ちゃんじゃ無い! 違う! 違う!
久美ちゃんはゾンビじゃ無い! 違うもん!
絶対に! 絶対に皆生きているもん!
ま、窓から変な音が聞えた・・・何かが張り付くような音が・・・
「う・・・わぁぁぁ!」
振り向いて見たら、そこにはさっきの首が曲がっていた人が引っ付いていた。
その人は加賀先生と瓜二つで・・・嫌だ・・・怖いよ・・・
ゆっくり、首をこっちの方に向けようとしている、やだ! 見せないで! 見たくない!
「嫌だぁぁぁ!」
必死に目を瞑って、見ないようにした、そして、周りの音が聞えなクなり始めた・・・
小さな音も、何も聞えない・・・私はゆっくりと目を開けてみた。
「あ、久美さん、起きましたか・・・」
「あ・・・あれ?」
そこには普通の顔の加賀先生が居た、首も変な方向に曲がっていない。
「せ、先生・・・?」
「どうしたんですか? あれ? 泣いてます?」
「せ、先生!」
私はもう、嬉しくて、先生に思いっきり抱きついた。
「わぁ! ど、どうしたんですか? いきなり抱きついて!」
「うわぁん! 怖かったよぉ!」
私は大声で泣いてしまった、今が危ない状態なのは分かってる・・・
ゾンビ騒ぎが夢で会って欲しいってずっと思ってるもん。
でも、それで、あんな悪夢を見てしまったら、もう、泣くしか無い。
「落ち着いてください、真由美ちゃんも見ているんですよ? お姉さんでしょう?」
「でも・・・でもぉ!」
「晴、そんなに泣かないでも良いじゃないか、ま、まぁ、わ、私も泣きそうだけど・・・」
「久美ちゃん!」
「無事で良かった、心配したんだぞ? あんなに血も出てたし」
「晴先輩が無事で良かったです・・・本当に」
「み、皆・・・みんなぁぁぁ!」
私は皆を抱きしめて、ずっと泣き続けた。
これだけ、生きていて良かったなんて思ったことはないよ・・・
1回死にかけて、初めて、生きているって事の素晴らしさが分かった気がする。
こんな状況でも、私は生き抜かないと! 皆と一緒に生き抜かないと!
でも、今は、ただひたすらに泣き続けていたい。
皆と一緒に居られて良かった!




