第1話 出会い
和希。それは、親友リサの弟。
そして、私の「特別な人」
リサとはの出会いは高校の時。
同じクラスの隣の席。
生年月日が全く同じで、血液型も、身長も同じ。
最寄り駅も同じで、すぐに仲良くなった。
雰囲気も似ているのか、よく姉妹に間違われる。
生まれた病院も同じだったので、
おそらく、この世に来て1番最初に横に寝かされた
相手だろう。
シンクロニシティーもすごくて
お互いの誕生日プレゼントに
同じお店で、同じ配色のアイシャドウ
を買っていたり、
離れていても相手が悩んでそうとか
今から連絡来そうとか
お互いなんとなく分かる。
一緒に撮るプリクラには、
いつも「前世双子」と書いていた。
きっと、リサと私は
ソウルメイトに違いない。
−−−
一方、弟の和希との出会いは全く覚えていない。
リサの家に遊びに行くと、
リビングで友達とゲームしている姿しか、
記憶にない。
(男の子ってガキやな〜)
としか思ってなかった。
「ゲームばっかしとらんと勉強しな〜」
「おん」
「学校楽しい?」
「まぁまぁ」
「彼女できた?」 無視
思春期の和希は
私の質問にいつもそっけない感じの返事と
たまに無視をしてくる、生意気な奴。
親近感は、微塵も感じた事がない。
でも、リサはそんな和希が可愛くて仕方なさそうだった。
バイトしたお金を和希につぎ込んだり、
中学校に様子を見に行ったり、
よく和希の話を聞かされた。
重度のブラコンだと思う。
−−−
社会人になってからは
リサが1人暮らしを始めたので、
私と和希は、会う事がなくなった。
私は、
23歳で結婚、25歳で出産、27歳で離婚。
20代のうちに全部済ませ、
シングルマザーとなって実家に出戻った。
ちょうどその頃、リサも同級生のシンと結婚し、
子どもが産まれた。
リサが里帰りしてたので、出産祝いを持って
久しぶりに実家に会いに行った。
久しぶりに見る和希は、別人の様に身長も伸びて、流行りの髪型をして、すっかりチャラい大人になっていた。
「おぅ!真子やん、久しぶり〜」
「久しぶり〜和希めちゃ大きくなったなー
何歳になったん?」
「お前、めちゃおばさんになったなー。w
俺はまだまだ、ピチピチの24やでー」
「うるさわいわw
お世辞でもいいから、相変わらずおキレイ
ですね。とか言ってよー!」
「俺、素直でウソつけへん性格やからw」
「しばくよ」
と言って睨んでやった。
そっか。4つも下やったんや。
いつも、お前とか、こいつって呼んでくるから、
そんなに離れてる事を忘れていた
反抗期を終えた和希は、
昔より会話が続いた。
「彼女できたんー?」
「おるよ!もう5年目。俺こう見えて一途やから」
「へーーながーっ!
一途というか、モテやんだけやろw」
おばさんをバカした仕返し。
リサ「めちゃ可愛い子やでー!背高くて細くて
モデルさんみたいな子。愛想もいいし」
和希「俺の大好きな芸能人に似てて、
めちゃ可愛いねん。
性格も良いし。自慢の彼女」
シン「俺の嫁と変えてくれ〜」
和希「兄ちゃん、
それ、おかしなことになるからw」
みんなで笑った。
私「へーそんなに可愛いんや。見たいなぁ〜」
和希「赤ちゃんみたいて言うてたし、
また今度紹介するわ。
そのうち結婚するかもしれんし。
俺らの赤ちゃん絶対可愛いでぇ〜」
と言いながらリサの赤ちゃんに頬ずりした。
シン「おい、和希、やめろ、ヒゲ痛いから」
必死に止めに行った。
シンもすっかりパパになっていた。
お盆と言う事もあり、大人になった私たちは
お酒を飲みながら、
久しぶりに
楽しく、心地の良い、夏の夜を過ごした。




