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絵巻物語。  作者: 斎藤 色
5/5

三話 いい加減美味しいご飯が食べたい。

感想が違う小説の方についていた事に今きづいた。

悲しい。

てか空しい。

5.15

遠い過去の幻想。

思い出せない事に涙を覚えてしまう位、きっと私には大切だったのだろう。

でも、もういいのだ。

私には、もう、いらない。

そんなことを考えてる余裕すらない。

人間必死になれば悩みなんて無くなる。なんて言ったのは誰だっただろうか。

まぁ、思い出せない事なんてどうでもいい。

だらだらと長い思考を続けるよりも、次、どうやって生き延びるか。考えなくてはならない。


私が目覚め、記憶を捨てた事に絶望した時、私は意識を放り投げていた。

気づけばこのざま。

迫り来るスライムに死ぬか死ぬかの瀬戸際まで追い込まれている。

現在の状況を見れば正しく、


絶望


その言葉しか当てはめられないだろう。

まず、当てはめさせてたまるか。


そんなことを私は惨めに氷のようなパンを噛み砕きながら考える。

木造の部屋からは場所を移されていたようで、回りは薄暗い洞窟。

そんな中ランプを目の前に食べる食事はどんな物だったか。

戻ったら絶対にあの猫耳親父をぶち殺す。

そんな執念に後押しされながら食べる食事はどんな物だったか。


答え、どんな状況でも氷みたいなパンは不味い。


......なんだか自分で自分が不憫に思えてきた。

これ以上は危険だ。

紙切れレベルのメンタルをしている私は簡単に意識を手放してしまう。

これまでだって何度あったことか。

いや、まだ二回。初日とここで目が覚めたとき。

今思えば何を呑気なことを。なんて思ってしまわないでもないが、過ぎてしまったことは仕方ない。

気を切り替えて現在の状況を確認しよう。

最初の方はまだ大丈夫だったが、今ではこういったことを考えながらでもなければ正気なんて保っていられないんだからしょうがない。


まず、食事中である私が現在いる部屋は洞窟の大部屋のようで、周り八方向に大きな通路が空いている。が、私には見えない壁があるらしく、そこからは出ることは不可能だった。

敵が入ってくるのが不可解極まりなかったが、もうどうでもいい。

こうして人は投げやりになっていく。

......そうではなくて。


結論として。


ここからは出られない。


それだけだった。

今週中に投稿できたらいいいでしゅね。

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