92.お説教と謝礼の相談
エレナに説教。「犯罪者やテロリストの逃亡を助けるのも犯罪です」と言ったら。いきなり苦しそうな顔になった。ギアスを破ったことを自覚したせいで、今頃、ギアスの効果がでたのか。
このまま放置して寝込んでもこまるので。「今回は無知から来た過ちということで、不問にしますが、次からはよく考えてから行動するように」と許しを与え。盗られた万札も返してやると。顔色が戻って、万札を抱きしめていました。
座間からの連絡でまた出頭。状況の詳しい説明をもとめられたので、「こいつは、うちで預かっている元"東方の夜明け"所属のエレナの元上司だ。元部下に金をせびりに来て、元上司のパワハラで小金をむしり取ったので。追跡させていた」と説明。だいたい合ってるよね。俺が逮捕に協力したことと、エレナの金は取り返して本人に返したことで。エレナについては不問にしてもらった。
後日。中佐から電話が来た。
「逮捕協力の謝礼をどうするか、もめているのだ」と中佐。「エレナを不問にしてもらえれば、それで良いと言ったのですが」と答えたのだが。
「実は前回のモロッコの突入戦。参加した兵士は全員、銀星章を授与されている。他の国は半壊するほどの激戦だったのに、死者ゼロで容疑者を確保したのが高く評価されたのだ。しかし、最大の功労者が民間人だからと言う理由で格落ちの銅星章なのに、他のメンバーから、なんか申し訳ない。という声があがっていてな」
「でも、銀星章の受賞資格は米軍の兵士だから、しかたないのでは?」
「銅星章は5つ集めると銀星章に格上げされる規定だ。君なら集めそうなのも問題だ」
勲章の規定の変更には、議会の承認とか大統領令とかが必要で、とても面倒らしい。外国人一人のために議会は動かないよね。それに、勲章はくれるからもらっただけで、絶対にほしいものでもないし。
「今回はエレナを不問にしてもらう約束だったから。それでいいです」と、通話終了。
後で聞いた話では。テロリストの尋問時にこの話が出され。「今の上司は部下を救うため、自分の叙勲や謝礼を辞退したのに。お前は元部下の少女から小金をむしり取るとは。人間として最低だ」と、言葉責めのネタにされてるらしい。まあ、自業自得だよね。
後日。座間に呼ばれて銅星章を頂きました。5つになったらどうするんだろう。なんか、ポケモンのジムバッチを集めてる気分です。




