77.楽しい訓練
希望した訓練は、魔法抜きの状態で海兵隊並みの戦闘技術(携行武器の扱いを含む)。各種車両(戦車含む)の運転と緊急時の応急修理。敵の航空機を鹵獲することも視野に入れたヘリコプター、輸送機、戦闘機の操縦と空中戦。船舶の操縦技術と搭載武器の扱い。空挺の落下傘降下訓練も外せません。
「これを、できれば一月で」と言ったら。舐めてるとお怒り。まあ、あたりまえだよね。普通なら10年くらいは必要そうなカリキュラム。「そこをなんとか」と、押し込んだら。舐めた若造をしごいてやるという感じを、体中から醸し出した鬼軍曹がきてくれました。
ハイポート(銃を持ち上げた体力と根性の訓練)を軽々とこなし、格闘戦で圧勝したら。目の色が変わって、それ以降は本気で教えてくれました。戦闘機や戦車の訓練の教官たちも、最初は似たようなものだったけど。すぐに打ち解けて本気の訓練。数名は友達になりました。
いやー、濃密な二ヶ月でした(流石に一ヶ月は無理だった)。ちなみに、こういう時の大学の講義は式神が受けてるので問題ありません。流石に教授や研究室のスタッフは、おかしいと気づきはじめましたが。自分の研究以外はどうでも良い。と、考える価値観の人が大多数なので助かっています。
車両、船舶、航空機の免許も入手。脱出先でトラブルになってはいけないから、と、半ば強引におねだりしたもの。これで個人レベルの訓練は終了。結果を知った中佐の表情が微妙でした。
続くは連携訓練と侵入訓練。
事前に渡しておいた敵拠点の情報から再現したセットを使い、チームメイト達との連携訓練。ハンドサインを使いながらの侵入が楽しい。嬉々として侵入して、敵役を殲滅。逆に敵役をやった時は、侵入チームを全滅させて顰蹙を喰らいました。調子にノリすぎた。だって、楽しいんだもん。サバイバルゲームを楽しむ人たちの気持ちがわかった。
実は敵の拠点は複数ある。各国でも4つまでは特定してたんだけど、実は複数の国に分散されており7つある。と、知った時は、協力各国との調整や作戦全体の見直しで、計画実施時期が延期になる騒ぎ。おかげで個人訓練の時間が充分とれたので、結果オーライ。
拠点のうち、軍関係の老害が多いところは、被害を受けて恨み骨髄のロシアや欧州の諸国が譲らず。そちらは各国のチームにおまかせすることになりました。本当は電子戦担当者を引き抜きたかったんだけど、それは処点のあるドイツが担当。
我々は、モロッコ奥地にある拠点を担当することになります。
理由は大魔導師がいるから。




