61.スタイリッシュなデザインとは?
一週間経過。密偵くんからのエレナ報告の変化は、ビジネスホテルからウイークリーマンションに引越したくらい。あとは、普通に学校で勉強して。バスでショッピングモールに出かけて買い物をしたり、美味しいものを食べてるだけ。報告を受けてる結社の上司の胃がヤバイ気がしてきた。
おかげで、こちらは開発が進みます。
モノクルの試用者からの共通する感想というかクレームとして、デザインをなんとかして欲しい。という声が大きくなってきた。まあ、このままだと日常的に付けるの抵抗あるよね。どう見ても侵略者だし。
それに。医療関係からの感想で、人体内部をもっと精密に見る事ができないか。という要望も上がってきた。小型レントゲンみたいなものですね。この機能は、事故現場での緊急医療に役立ちそうなので採用。
要望を加味して。機能向上に加えて、デザインの根本的な見直しも行う。ひとつは、本体を浅めのヘルメットにして、HUDが出し入れ可能なタイプ。もうひとつは、HMDに全機能を組み込んだタイプ。
作っている途中で気づいてしまったけど。HMDだと通常視覚を遮られるし、表情が見えにくくなって怪しい感じがする。授業中に付けていたら、市販のHMDを使ってゲームをしていると疑われてもおかしくない。先生もやりにくかろう。
ということで、試作改二は、自転車乗りが使うような浅めのヘルメット。HUDを出し入れするタイプにしてみました。
目の前に半透明なディスプレイが出て、通常視覚で見た画像に、解析結果が重ねて表示される感じです。使用感はファンタジーの解析魔法に近いと思う。操作ボタンはヘルメットの横に配置。従来機より容積が大きくなった分、工作が格段に楽になったので、製造コスト的にも有利。
とりあえず美月に渡してモニターを依頼。
製造途中で放り出しておいたHMD型をエレナが興味深そうに見てるので、サクッと目の前で完成させて、「試してみる?」と渡したところ、頷きながら受け取っていきました。
あれには、低位とはいえ人工精霊が搭載されてるけど、ま、いいよね。
これで、事態が動くかもしれないし。




