桜の眼差し、答え無き思慮
とっても短いです。
桜の木は自分自身の死についてずっと考え続けていた。
突然告げられた死の宣告にも等しい言葉。
今まで自分が死ぬことを全く考えたことのない桜の木にとって、その宣告は想像以上に威力があった。
今まで生きてきた時間と比べると遥かに短い時間。それが桜の木に突き付けられた残りの時間である。
そもそも桜の木は木であること。故に何かできるわけでもなく同じ日々を繰り返すことしかできなし、そのことを自覚もしていた。
同じ場所に立ち続け、ゆっくり変わりゆく景色を見送り、日々聞こえる音を聞き流す。そんな繰り返しの毎日を過ごすことに今は疑問を抱いていない。
しかし、桜の木とは正反対のように、日々を劇的に変化させながら生きる人々の生活を桜の木は知っている。
そんな生活を見てしまえば自然とこれまでの長い時間とこれからの短い時間を比べてしまうのは当然と言えるのかもしれない。
比べた結果として出てくる答えは常に同じ。その答えは無常な五文字となって桜の木の頭の中を木霊する。
変わらない。
これは桜の木だけではなく、人の場合であっても筆舌に耐え難い結果と言えるだろう。そんな答えが頭の中に木霊し続ける桜の木は、毎日が一瞬で過ぎ去ったように感じた。
――いつの間にか僕が花を咲かせる季節になったのか……。
あれから二度目の春が訪れようとしていたそんなある日、桜の木は初めて時間が飛ぶという経験をした。
実際に時間が急激に進んだ訳ではない。
桜の木はそれだけの時間が経っていたことすらまともに認識していなかったのである。もっと言うならば、それほどまでに自分の死について深く考え込んでいたのである。
今回は少し事情があってとっても短いです。
次回はちゃんと文字数書ける様にしたいと思います。
楽しみにしてくださってる方には本当に申し訳ないと思います。
申し訳ございませんでした。。。




