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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
2章 『神との対話』-私なりの説明
58/235

  (4)ジェンダー(社会的文化的性別)

記述ルール

────────────

①原著の引用文は、┌---で囲み、引用ページは、《神との対話1- P22》(1~3巻-ページ)と表します。(続編『神との友情』、『新しき啓示』なども同じ)

②原著の対話形式は、神:、ニール: のように発言者名を文頭に記し、表します。

────────────



〔5 生活 (4)ジェンダー(社会的文化的性別)〕


┏━あらすじ━━


 神は宇宙創造において、男性優位として人間を創造はしていない。


 それぞれの性がそれぞれ特有の性質をもつのであって、どちらが優秀かということではない。


 男性優位の文化を造り上げたのは宗教である。


┗━━━━━━━



[5-(4)-1]《男性と女性はどちらかが「すぐれている」のではなく「ちがう」のだ》


┌----------

ニール:ペニスをもっている者は、もっていない者よりも価値があるんです。機敏で頭がよくて能力が高い。


神:ほう。わたしはそんなふうには創らなかったがな。それほど、能力にちがいはないはずだが。


ニール:いや、そうなんですよ。ご存じないなんて、驚いたな。地球の人間なら誰だって、知ってますよ。


 だから、女性はローマカトリックやモルモン教の聖職者になれないんです。それに、エルサレムの嘆きの壁でも男性と同じところでは祈れないし、フォーチュン500に数えられる企業のトップにもなれないし、旅客機のパイロットにもなれないし―。


 《神との対話2-P238》(一部略)

└----------


 『神との対話』には、「女性差別」について、随所に書かれています。


 冒頭の会話文は、男女の賃金差別について語り合うところに出てくる一節です。


 同じ内容の仕事をしても、ペニスのある者(男性)にはない者(女性)より多くの賃金が支払われていると、神が指摘します。


 ニールは、女性より男性の方が優秀だから、それは当然のことだと彼の持論を展開します。


 それに対して神は、それぞれの性がそれぞれ特有の性質をもつのであって、どちらが優秀かということではないといっています。


 神は宇宙創造において、男性優位として人間を創造はしていないというのです。


┌《神との対話2-P108》(一部略)


 生命のリズムの輝かしさのひとつは、陰と陽があることだ。


 「存在」のある側面が、べつの側面より「完璧」で、より「良い」ということはない。どちらの側面も単に―すばらしいことだが―ひとつの側面にすぎない。


 男性と女性はどちらかが「すぐれている」のではなく、「ちがう」のだ!ただそれだけだ。良いとか悪いとか判断しているのは、あなただ。


└----------


 さらに『神との対話』は、女性が優れている性質も上げています。


┌《神との対話2-P107》


 生命のリズムをいちばんよく知っているのは女性だ。女性はリズムにしたがって生きている。女性のリズムは生命のリズムそのものだ。女性は男性より「流れにのる」のが上手だ。男性は押したり、引いたり、抵抗したり、流れの方向を変えたりしようとする。女性は流れを感じとり、流れにあわせてかたちづくる。


 女性は風にそよぐ花のメロディを聞いている。見えないものの美を見ている。生命の潮の満ちひきを、力強さを感じている。走るときと休むときを知っている。笑うときと泣くときを、つかむときと離すときを知っている。ほとんどの女性はたおやかに身体を離れる。男性は旅立ちに抵抗する。身体のなかにいるときも、女性は身体を優しく扱う。男性は乱暴に扱う。生命の扱い方も同じだ。


└----------



[5-(4)-2]《あなたがたの神話ではイヴが「悪者」にされている》


┌----------

神:あなたがたの宗教の大半は、男性支配の社会で創造され、男性に支配されている。なかには、女性は男性に従属していると教え、それを教義にしているものまである。


ニール:やれやれ、地球上のどの文化も、女性蔑視にじゃぶじゃぶに浸されているみたいですねえ。


《新しき啓示P241》(一部略)

 ------

 あなたがたの神話では、イヴが「悪者」にされている。善悪を知る智恵の木の実を食べ、巧みにアダムを誘惑して同じ罪を犯させたという。この神話によって、女性は男性を、堕落」させるということになり、性に対するかたよった見方や混乱は言うまでもなく、あらゆるゆがんだ現実を創り出してきた。


 《神との対話1-P80》

└----------


 『神との対話』は、男性優位の文化を造り上げたのは宗教だと、説いています。


 宗教の中でキリスト教を例にとると 、旧約聖書『創世記第3章』には、エデンの園における人間始祖アダムとエバ(イヴ)の堕落が書かれています。ヘビにそそのかされたエバが人間堕落の首謀者だというのです。


 従って、カトリックの指導者は、独身でなければならないし(司祭独身制)、女性の司祭は認められないとしているのです。


 キリスト教、イスラム教など宗教の大半は、女性は男性に従属しているという男性優位を唱え、それを教義にしているものまであるのです。


 歴史上、宗教は人間社会の文化に多大な影響を与えて来ましたから、現代社会に染み付く女性差別は当然の帰結といえるのです。


 一方『神との対話』では、エデンの園の神話の本質は人間の堕落ではなく、「神の最初の祝福」を表現しているといっています。


 従って、女性が人間堕落の首謀者ではありえず、元来、男女は対等かつ公平であるといっているのです。


〈つづく〉



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*〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/

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