5-20 《そういう政府は長い目で見ればうまくいかなかった》
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社会によっては、神をまったく無視し、神がまったく関与しない政治システムをつくり上げることを選んだところもある。
だが、そういう政府は長い目で見ればうまくいかなかったし、いくはずがない。
神性との結びつきは人類にとっての本能だから、その結びつきを無視しようとしてもむだなのだ。
《明日の神P285》(一部略)
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『神との対話』では、「神性との結びつきを無視しようとしてもむだである」といっています。
ここでいう「神性」とは、既成の宗教のことではなく、人間の霊性のことをいっています。
神性との結びつきは、人間の細胞レベルにあるものだから、人間の生活から神性を排除することはできないというのです。
それを無理矢理排除しようとしている政府や国家は、結局、それが不可能だと分かるだろうというのです。
それに対してニールは、「旧ソ連や東ドイツなどのように、ですね」といっています。
人類の歴史は、強制、束縛からの自由、つまり貧困からの物質的な自由、時間的な自由、空間的な自由、政治的文化的な自由、私生活の自由、世俗的欲望からの自由などを獲得する歴史といえます。(4-30《最高の自由を経験することによってのみ最高の成長が達成される》参照)
いずれの自由でも、それを拘束するものは、遠からず淘汰されることでしょう。
細胞レベルに組み込まれた神性への人間の衝動は、いくら抑え込んでも、抑えられないものなのです。
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