5-9 《「因果(カルマ)の輪」などは存在しない》
┌----------
「因果の輪」などは、存在しない。(あなたがたは)過去の行動に対して代償を支払い、これ以上の債務を負わないようにがんばらなければならないと考えている。
それが、あなたがたの言う「因果の輪」だ。
わたしが説明した経験、「宇宙の車輪」と呼ぶものには、価値のないものなどなく、債務の償いもなく、懲罰も、「浄化」もない。
宇宙の車輪は究極的な現実を説明しているだけだ。宇宙論といってもいい。
《神との対話3-P78》(一部略)
└----------
『神との対話』には、「カルマ」について書かれています。
カルマ(Karman、業)とはインド宗教用語で、もともとは「行為そのもの」を意味しています。
それが歴史の変遷とともに、「前世における行為の結果として現在における幸不幸があり、現世における行為の結果として来世における幸不幸が生じる」という「因果応報」の意味に解釈されるようになったのです。
『神との対話』では、現世と来世の生を繰り返す「輪廻」を説いていますが、懲罰的な意味合いでの「カルマの輪」はないといっています。
神性には無数の側面がありますが、一生の中で体験できる側面には限りがあります。それを「輪廻」というプロセス(宇宙の車輪)によって、無数に体験できるのです。
全ての神性を体験するには、Aプラスという体験もAマイナスという体験も、どちらも必要であり、Aプラスの体験の因果応報によって、Aマイナスの体験があるわけではないと、『神との対話』ではいっているのです。
〈つづく〉
*〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/




