4-203 《独裁体制は長く続かない》
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神:おおぜいの人びとが「明日の神」を受け入れたとき政治はどんなふうになるのか、というあなたのさっきの質問にはどう答えるだろうね?
ニール:そうですね。まず、独裁政治は終わるだろうな、きっと。独裁政治の統制と支配の対象になっているひとたちが、自分たちが「一丸となって」そういう政府を支えているんだと気づいたら、独裁体制は長く続かないと思います。
ニール:旧ソ連がそうだったんじゃないですか。政府ではなくて自分たちの連帯こそ力なんだと人びとが気づき、それで抑圧的な政府は生き延びられなくなって、ついに解体した。その扉を開いたのがグラスノスチ(情報公開)でありペレストロイカ(改革)でした。
ニール:同じことがベルリンの壁を崩壊させ、ユーゴスラビアのスロボダン・ミロシェヴィッチ体制を瓦解させ、数えきれないほどの独裁的な抑圧政権や指導者の息の根を止めてきたんです。
《明日の神 P289》
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〔2章 25 生 活 (13)自由〕で書きましたように、『神との対話』では、自由こそ神の本質、魂の本質であるといっています。
すなわち、「最高の自由を経験することによってのみ、最高の成長が達成される」《神との対話2-P135》、「自由は神の本質だ。人間の魂の本質でもある」《神との友情下-P100》といっているのです。
自由は神の本質、魂の本質であり、自由なくして人間の成長はないのです。
したがって国家社会の政治体制は、人間の自由を保障するものでなければならないのです。
それは人類の歴史が証明しています。
人間の自由が、外部からの束縛を受けると、人間はその束縛を打破、撤廃して、自由を獲得しようと動きます。独裁的、封建的な社会は、このような革命によって改革され、人間は、政治的文化的な自由を獲得してきたのです。
「独裁政治は終わるだろう。政府が独裁的になって自由を抑圧すれば、世界中で同じことが起こるだろう。すでに旧ソ連ではそういうことが起こった。南アフリカでも起こった。ポーランドでも旧チェコースロバキアでもユーゴスラビアでもアフガニスタンでも起こった」と『神との対話』ではいっているのです。
〈つづく〉
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