4-111 《彼らは競争しない》
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たいていのひとは、適者生存で、「力は正義なり」で、競争が不可欠で、勝利が最高の善とされている世界で満足している。
《神との対話2-P83》
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彼らは競争しない。ひとりが失えば、全員が失うことを知っている。だから、誰かが「勝利」し、誰かが「敗北」するのが娯楽だと子供たちに教える(おとなたちにも思わせつづける)スポーツやゲームを考案しない。
HEB(高度に進化した生命体*)と人間の唯一のちがいは、「豊かさ」の意味だ。HEBは「利潤」など必要とせず、すべてを自由に無料で分かち合い、それで「豊か」になったと感じる。その思いが利潤だ。(*筆者注)
《神との対話3-P365》(一部略)
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これが適者生存と呼ばれるあなたがたの神話だ。
「一体である」という新しい福音を生きれば、生存競争は必要なくなり、闘わずに生きることが保証される。この簡単でありながら、あなたがたが長いあいだ避けてきた解決策によって、すべてが変わるだろう。
《神との友情下-P204》
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『神との対話』には、新しい経済モデルについて書かれています。
今まで10回にわたり上げてきた新しい経済モデルのあり方の根底には、「進化した文明社会では競争はない」という考え方があります。
しかし地球文明は、まだそこまで進化していないと『神との対話』ではいっています。
4章4-36 《6ヤード・ラインから12ヤード・ラインまで進んだ》で書いたように、地球文明の進化は、まだほんの序の口にあるというのです。
いまだ進化の序の口にある地球文明では、「適者生存」「弱肉強食」「力は正義なり」という考えが社会通念としてあり、競争は不可欠で、勝利が最高の善とされているのです。
そして、意見やものごとの不一致を、紛争や戦争で解決するという精神レベルにあるのです。
宇宙には、数多くの地球外生命体がいると、『神との対話』ではいっています。その中で高度に進化した生命体をHEB(highly evolved beings)と呼んでいます。
そのHEBの文明を例に上げて、地球文明と比較し、進化した文明のあり方を説明しています。(もちろんHEBの文明は、物質的にも地球文明よりはるかに高度化しています。それを前提にして語られています)
・彼らは競争しない。
・したがって、誰かが勝利し、誰かが敗北するという発想はない。
・彼らはすべてを分かち合う。
・すべてを自由に無料で分かち合い、それで「豊か」になったと感じ、その思いが利潤と考える。
これらの考え方の基本には、「すべては一体である」という、『神との対話』が最も強く主張する考え方があるのです。
地球上の人間が、「すべては一体である」という新しい福音を受け入れ、生きれば、生存競争は必要なくなり、闘わずに生きることが保証されるといっているのです。
〈つづく〉
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