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『神との対話』との対話  作者: いのうげんてん
5章 日常生活に役立つ神言集
153/225

4-104 《所有格は存在しない》

┌----------

 あなたがたの言う「所有」という言葉や概念は、HEBの文化にはない。「個人に所属する」ものという意味での「所有物」もない。HEBは所有せず、世話をする。つまり、ゆだねられたものを大切にし、愛し、めんどうを見るのであって、所有するのではない。


 《神との対話3-P357》

 ----------

 彼らの言葉には、所有格は存在しない。「わたしの車」ではなく、「わたしがいま使っている車」になる。


 《神との対話3-P370》(一部略)

└----------


 『神との対話』には、新しい経済モデルについて書かれています。


 その4として、「所有という言葉や概念はなくなるだろ」といっています。


 つまり「自分の土地、財産」というような「所有」という考えは、社会からなくなるというのです。


 自分が「所有する」ものではなく、「管理し世話する」ものだというのです。


 冒頭の文章は、4章5-23に書いたHEB(highly evolved being 高度に進化した存在 )の高次文明について語っている文脈に出てくるものです。


 つまり、高次文明の経済モデルでは、「私のもの」と言う場合、「私が所有するもの」という概念ではなく、「私が管理するもの」という概念で語られるべきだといっているのです。


 ニールは、「わたしたちは、それを共産主義と呼びますね」といっています。(『神との対話』3-P365)


 これに対して神は、共産主義的な考え方を次のように評価しています。


┌《神との対話3-P366》


 (あなたがたは*筆者注)「全員」に属する資源を使って「全員」が創出した利益を「全員」に平等に分配しようと試みる統治あるいは経済のシステムは自然の秩序に反する、と言う。ところが、高度に進化した文化では、平等な分かち合いこそが自然の秩序なのだよ。


└----------


 ちなみに、『神との対話』では共産主義に対して、次のように述べています。


┌《神との対話》2-P218(一部略)


 それはとても高貴な考え方だ。だが、冷酷に強制されると、高貴さが失われる。そこが、共産主義のむずかしいところだ。頭で考える概念ではなく、実行がむずかしいのだよ。


 変える必要があるのは、基本的な人間性だ。


└----------


 つまり、全員が生産した利益を全員に平等に分配しようと試みる共産主義的な経済システムは素晴らしいものといえるが、それを実行する人間自身が根本的な問題をはらんでいる。人間性を変えなければその経済システムは実現しないといっているのです。


*参照:共産主義(きょうさんしゅぎ 英: Communism)とは、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざすという、政治経済分野での思想や理論、運動、体制をいいます。


 共産主義思想の起源は、19世紀後半にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが体系化した、唯物史観を基本に生産手段の社会的共有と私有財産制の廃止による共産主義革命を掲げた「マルクス主義」にあります。


 そしてロシアにおけるウラジーミル・レーニンによる十月革命によって、共産党政権のソビエト連邦が成立しています。


 マルクス主義は、革命の起こった国の指導者の考えや国情により多数の思想や理論、運動、体制となり世界へ広まり、ソビエト連邦および親ソ派の共産党政権、中華人民共和国および親中派の共産党政権など共産主義圏を形成していきました。


 しかし、経済の停滞などにより、ソ連や東欧の共産党政権は、1989年以降に次々と崩壊しました。


 中華人民共和国(中国)は、現在、共産党政権の一党独裁体制を維持しながら、資本主義と社会主義の混合経済(社会主義市場経済)路線をとっています。


出典:Wikipedia


〈つづく〉


*〈いのうげんてん〉からのお願い:神・生命に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→http://ncode.syosetu.com/n6322bf/



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