4-9 《抵抗するということは、相手に生命を付与することだ》
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現実だと感じないものに抵抗することはできない。抵抗するということは、相手に生命を付与することだ。抵抗すればするほど、相手は実体をもつ。
目を開いて見つめれば、相手は消える。相手は幻想という実体をさらけ出す。
《神との対話1-P139》
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心は魂から精神への廊下だ。
精神を閉じていたら、心に滞留してしまう。だから、悲しくてたまらないとき、あなたがたは心が張り裂けそうだ、と言う。
精神をひらいて感情を表現し、外に押し出せば、心は張り裂けも爆発もせず、生命のエネルギーが自由に魂に流れる。
《神との友情下-P44》(一部省略)
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苦境に立たされた時どうすべきかについて、『神との対話』には、次の2点のことが書かれています。
まず、「抵抗しないで見つめなさい」といっています。「抵抗すれば相手はますます強くなる」のです。
これを現実的に解釈すると、「じたばたせずに、なるようになると流れに身を任せること」と考えられます。
次に、日頃から、自分の感じている思いを外に出すことだ、といっています。
楽しいこと、悲しいこと、つらいことなど何でも、心の中に溜めておかないで、外に出すことです。
すべてを溜めておくと、よどんでそれが腐敗したり、いつか爆発したりします。
自分の中だけにとどめると、その出来事に自分1人で向き合うことになり、その中に埋没して自滅してしまう危険があるのです。
問題を外に出す、すなわちそれを客観視できるようになれば、道がおのずと開けてくるものです。
外に出す方法を、自分なりに見つけることが大切なことなのです。
例えば、日記に書く。これだけでも自分を客観視する手立てになります。信頼できる人に話す、公的な人生相談などに相談するなども役に立つでしょう。
また、困難な出来事に出会った時、「〇〇、と思った」とつぶやきなさいと心理学者はいっています。
例えば、「これは大変なことだ」と思った時、「これは大変なことだ、と思った」とつぶやくのです。
これも、間をおくことによって、出来事の中に埋没している自分を、客観的に見つめ直す1つの方法だと思われます。
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