第116話 外交
入院して2週間後
彡(゜)(゜)「よし!傷口も塞がってきたし松葉杖を使って散歩しよ!」
(;◎―◎)「いやいや、まだ早いですって!」
彡(゜)(゜)「寝てばっかりおったら直るもんも直らん」
彡(゜)(゜)「新鮮な外の空気こそ最良の薬や!」
ワイは医者が反対するのを押しのけて
三月の心地よい外気をふんだんに吸った
そんな感じで過ごしていたある日
外務大臣のフォン・リッベントロップ(=゜ω゜)と話をする機会を得た
彡(゜)(゜) .。oO(軍人が良き外交官になることは滅多にない)
なぜなら軍人は武器を手に戦うのに対し
外交官は武器を持たず言論で戦わなければならないからや
一度、武器の味をあじわってしまったら最期
軍人はその強大な力を必ず頼りにしてしまう
しかし、彼との対話は武器無くして行われる戦いの一面を覗かせる
いい機会だと思った
だから、素直に思っていることをぶつけてみた
彡(゜)(゜)「ワイらに敵対しとる西欧諸国は何を考えとるんや?」
彡(゜)(゜)「共産主義者どもはワイらの共通の敵であることは明白や」
彡(゜)(゜)「仮にこのままドイツが共産主義者どもに負けたとしたら」
彡(゜)(゜)「次に狙われるのは西欧諸国や」
彡(゜)(゜)「だが、ドイツ無くしてあいつらを排除することは無理やろ」
彡(゜)(゜)「さっさと和平を結んでソ連に抵抗せなあかん」
彡(゜)(゜)「せやのに、なんでいつまでも敵対しとるんでしょうか?」
(=゜ω゜)「ふむ、痛い所をついてくるね」
(=゜ω゜)「君の言うことは百も承知だ」
(=゜ω゜)「私も何度も彼らと和平を結ぼうと交渉してきた」
(=゜ω゜)「だが、交渉していてもどこかでドイツ軍が退いたと知られたら」
(=゜ω゜)「彼らは勢いづき興奮して戦争を継続しようとする」
(=゜ω゜)「戦争とはそういうものだ、一度火蓋が着られたら」
(=゜ω゜)「目先の勝利に眼がくらみ、大局が見えなくなってしまう」
彡(゜)(゜)「ですがこのままだと…………」
(=゜ω゜)「もちろん交渉は今も続けている」
(=゜ω゜)「だが、今の状況からしても…………」
(=゜ω゜)「君の望む成果を得られるかどうかは分からない」
彡(゜)(゜)「そうですか………」
ワイにとって外交を論じるのはこれで十分だと思った
これ以上のことを知りたいとは思えなかった
この先はやはり言葉で戦う外交の世界であって
一軍人であるワイの踏み込める領域ではなかった




