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第1話 3

3

 先輩の話の通り、食堂はすごく立派だった。新事務棟の二階のフロアの半分をつかって、百人以上が一度に座れる程の広さ。食事はビュッフェスタイルで、自由にメニューを選ぶことが出来る。メニューの数も豊富だ。

 びっくりしたのは定食で、400円なのに高級食材を食べることが出来る。しかも今日は特別メニューということで食後のデザート付きだ。ここどこのホテルのレストランよ?

 ちなみに今日の定食はまるごと一匹伊勢エビのマヨネーズ焼きと伊勢エビのお味噌汁とご飯のセット、デザートは抹茶と粒あんのパウンドケーキだ。これって入院中にあたしが食べてみたいって言ってたものだ。偶然ってすごいね!

 「マキちゃん、ここの食堂はいかがでしょうか?」あたしの横に座ったメルちゃんが伊勢エビをほおばりながら聞いてくる。メルちゃんすでに伊勢エビ三匹目。

 「メルちゃん。すごいよ!あたし感動した!あたしここの子になって三食これでもいいくらい!」

 「マキちゃんに喜んでいただいてよかったですわ。マキちゃんが食べたいものがあればなんでもおっしゃって下さいね」

なんでメルちゃんに言うと食べられるんだろ?きっとメルちゃん経由で神様に声が届くんだね!


 「マキちゃん、久々やな。元気しとったかいな?」

あれ、この声は?

 「乱ちゃん!それに層君も!どうしたの?知らないおじさんの所へお手伝いに行くので会社に来られないって言ってなかったっけ?」

 「えーと、マキちゃん、その設定はもうええんや」

 いま設定って言った!?

 「うちらはちゃんと試験を受けて会社に入ったのに、そう簡単に辞めるわけないやん。いややなー、冗談間に受けてー」

 え、冗談だったの?あたし寂しくて泣いちゃったんだよ?あたしの純情を返して!


 「よう、鉄火。元気だったか?」

 あたしの背後から大きな影が接近してきた。気配で振り向くとそこには・・・・。腰までしか見えなかった。どんだけでかいのよ!

 「月平、びっくりするじゃん。あんたもっと小さくなりなさいよ!」

 「できるものなら・・・」

あんたも真面目に答えてるんじゃないわよ。

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