↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/1360

第3話 7

7

 「なんてこった。完全に油断していた!」

 「僕がもっとしっかりしていれば・・・・。まさか吹雪が・・・・」

 「俺はマキと雪ちゃんを守りきれなかった・・・・。何のために鍛えていたんだっ!」

 役に立たない男どもが勝手に落ち込んでいる中、それを無視して、あたし達女子はどうやったら雪ちゃんを奪還できるか話し合いをしていた。なにがなんでも雪ちゃんを取り戻す!!もう絶対に雪ちゃんを悲しませない!

 

 「これからのことなんだが、敵は十分な調査と十分な準備をしていたようだ。単なる力ずくでくるだろうと予想していたオレの考えの裏をかかれた。すまなかった」本能寺おっさんでも謝ることがあるんだ。へー。

 「しかも相手は正殿、オレのもと研究仲間だ。あいつが敵についているとなるとやっかいだ。あいつは頭がいい。特に戦略とかといった相手の裏をかくことに長けている。まあ勉強はオレの方ができたがな」こんなとこでも自慢ですかい。へー。


 「第三・・・、いや雪ちゃんは必ず助け出してみせる!あいつらに負けっ放しでいるわけにはいかないからな!」


 「まさか吹雪があいつらの仲間になっているなんて・・・・」層君が頭を抱えていた。

 「あんたホンマに暗いな。ええやないか、あいつ痛めつけて正気に戻してやれば」

 乱ちゃん過激。

 「その、吹雪って子が、えーと、層君の元、こ、恋人って言ってたけど、う、嘘よね?」

 「ほんまやで」えーっ、あっさり肯定しちゃってくれたよ!昨日『また会えるといいね』って嘘ついちゃったけど、こんな直ぐにバチが当たるなんて、神様ウソついてごめんなさい!あたしの失恋確定!

 

 「やつらはトラックで逃げているから、もう既にだいぶ遠くまで行ってしまっている筈だ。見失わないように、乱の勘九郎とメルのモナ香に追跡させている。アジトに着いたら連絡が来る手はずになっている。昨日襲ってきた奴らにアジトを聞いても、あいつらは一言も口を割らなかった。しかたがないからもう少し待機しておこう」

  

 「ここで少し、第三世代というものについて、オレの考えを説明しておく。雪ちゃんを救出する役に立つかも知れないからな。

 MoNStErの『ジェムストーン』はもともと生物を模倣する性質を持っている。

第一世代は生物の形を模倣して、生物のように動き回った。

第二世代は心と会話を模倣して少し特殊能力が追加された。

そして第三世代が生物の何を模倣するか?それが第三世代の能力を解明するカギだと思っている。

また、雪ちゃんは人の形をしているが、本質は蛇だということだな。

なぜ蛇なんだ?もともと第二世代の蛇の特殊能力はなんでも食べることができるということだ。それに人の形がどういった関係がある?そもそも・・・」

 なんか一人でぶつぶつ言い始めた。もうこんな人放っておこう。


 「本能寺様、一つ質問よろしいでしょうか?」

メルちゃんが本能寺おっさんに話しかける。

 「ああ、第三世代の考察か?なんでも聞いてくれ」

 「本能寺様とレイカ様のご関係、そしてなぜレイカ様があなた様をここへお送りになったのですか?」

 「う。そ、それは、あの・・・」メルちゃんが職務質問したら、急に挙動不審になったよ!おまわりさーん、不審者はここですよー!

 「えーとだな、あいつとオレは大学で一緒の研究所にいただけ、それだけだ」

 

「その頃、告白されたのよね?『おまえが好きだ。結婚してくれ』と」

 後ろから声がかかった。誰!?

 びっくりして振り向いたあたし達の後ろには、なんとレイカお姉ちゃんがにっこりと腕組みして仁王立ちしていた。

 「げ、レイカ!」本能寺おっさんは立ち上がってその場から逃げようとした。

 「甘いわね。わたくしから逃げようとは百五十二年はやいわよ!」なんで中途半端な年数なの?

 お姉ちゃんは足払いで軽く本能寺おっさんを転ばした。ここの男ども足腰弱すぎでしょ!

 「ここから先はわたくしから説明させてもらうわ」

 「それよりも、このおっさんがお姉ちゃんと結婚したら、お義兄さんになっちゃうの?お姉ちゃんセンス悪すぎだよー。やめてよー」

 「こほん。わたくしははっきりとお断りしました!」よかった。これ以上家族に変な人は欲しくない。

 「それから量(りょう)のことをおっさんっていうと、同い年のわたくしのこともやっぱり、おばさんって思っているってことなのかなー?」あ、にこにこしながらお姉ちゃんが怒っている。これは非常にやばい!

 「まさかー、お姉ちゃんはいつでも若くて綺麗な自慢の姉だよー。おほほ」

 「ま、今はそれどころじゃないからいいけど。マキちゃん後でゆっくりお話ししましょうね?」あたしは既に死んでいる。

 「それよりも、量、あなただらしないわね。この役立たず!」お姉ちゃんは倒れているおっさん改め、本能寺さんの背中をハイヒールでぐりぐり踏みつける。ほー容赦ないねー。別にあたしはかまわないけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。