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第2話 3

3

 朝食後に昨日の研修室で、万歳さんから本日から始まる研修内容の説明が始まった。

 具体的に言うと、特に決まったことはなにもなく、基本的には各自の自主性に任せる。というものだった。

 ただし条件がいくつかあって、

・会社があらかじめ決めたチームで一緒に行動すること。チームはリーダーを決めること。

・必要な資材はなんでも会社側が準備するので、今日中に研修担当に連絡すること。

・研修センター建物周辺の敷地(周囲を柵で囲まれているらしい)から出ないこと。

・どこにも必ず一人一体の第二世代「MoNStEr」を連れて行くこと。(トイレやお風呂はどうすんの?)

・最終日までにはチーム全員の「MoNStEr」の能力を伸ばすように協力すること。

・そして最終日には研修の感想と、第二世代「MoNStEr」の行動をまとめて一人5分以内の発表を行うこと、

が挙げられている。

 各チーム毎に専用のミーティングルームがあてがわれ、打ち合わせや準備はそこで行うそうだ。第二世代「MoNStEr」もそこで返却されてくる。


 私たちのチームは、同じ工場への配属ばかりで、あたし鉄火マキ、衣奈メルちゃん、熊男の南部月平(なんぶげっぺい)。熊男改め月平って呼び捨てにしてやる。そしてレイノルズ・乱ちゃんと層君姉弟の五人だった。

今日こそは層君と是非ともお近づきになりたいです!


 会議室に入ると、最初にそれぞれにパートナーの第二世代「MoNStEr」が返却された。あたしのパートナーの女の子は今日も肩によじ登って来た。

相変わらず無口だけど、もうね、ほんとにかわいいの!個別能力なんてなくてもいいのよ!


 まずは自分たちの自己紹介を簡単に行った。出身大学と得意分野について。お互いのことを知るのは大事だからね。

 あたしは東北の大学の教育学部でマラソン、衣奈メルちゃんは東京の超お嬢様学校(日本一偏差値の高い御抹茶女子大だよ!)で経営学部のフェンシング、南部月平は関西の大学で機械工学部の砲丸投げ(見た感じで柔道かと思っていた)、レイノルズ姉弟は二人とも大学には行かずに体操選手をしているとのことだった。

あれ、化学を専攻してた人が一人もいないよ?大丈夫なの?この会社。


 チームリーダー決めのじゃんけんでは、一番負けたあたしがリーダーになってしまった。リーダーってなにするのさ?面倒だから男子がリーダーになればよかったのに。でも乱ちゃんに「マキちゃんしかおらへん!」と太鼓判を押されてしまったので、やっちゃうよ!


 三崎工場の所在地が三浦市なので、チーム名は三浦名物の「三浦大根」とあたしが強引に決めた。リーダーだから。

 ちなみに、あたしはまだ三浦大根を食べたことがないが、冬におでんに入れると最高だそうだ。

 え?マグロが有名だって?なんか言った?

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