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第1話 3

3

「それでな、事前に3Pに打診をしてみたんだ。3Pの改善のリーダーは環境安全課の鉄火マキ君にお願いしようかと思っていると」

 はい?あたし嫌ですよ!あんな汚いところ。無理です!


「そういえば3Pの風雲(ふううん)君が言っていたな。環境安全のマグロは口(くち)ばっかりでなにもできない、と。わたしはそんなことはないと言っておいたが・・・」


 なんですと?

 風雲烈(ふううんたけし)、あの山猿男はつい一昨日、城ヶ島アイランドマリンパーク(通称JIM)で行われた組合の青年婦人部による新入社員歓迎会で、あたしに勝負を挑んできたおかげで、危うくあたしは大怪我をするところだったのだ。

しかもまだ「マグロ」呼ばわりしているとは!あんにゃろ、山猿のくせに反省もできないのか!あたしはもともと猿は大嫌いだ!


「3Pを綺麗にして安全にするなんて楽勝ですよ!あたしに任せてください!あんな山猿男なんてやっつけてしまいますよ!」


「そうか、そうか。そこまで言うなら仕方がないな。折角だから鉄火君に任せてあげようか」


 狩場沢部長がそう言うと、柳沢課長がホワイトボードに、『3P改善プロジェクト:リーダー鉄火マキ』と書き出した。

 あれ?


 本能寺先輩がテーブルの上におもむろに何か印刷されたA3用紙を出してきた。

 なに?


 タイトルに『3P改善プロジェクト』って書いてあって、その下になにか組織図のようなものが書かれていて、それぞれいくつかの課名と何名かの名前が載っている。

あ、事務局にメルちゃん、工務課のところに月平(げっぺい)、物流課のところに層(そう)君の名前が書いてあるや。

 一番上に空白の四角い枠があって、中に小さくMTと書いてある。


「MT、メルちゃんは衣奈メルだからMEか、うーんと、MT、MT。あっ、徳川光圀さんかな?」

「馬鹿モン!黄門様が三崎工場にいるか!なにか?印籠出せば工場が綺麗になるのか?」

 いえいえ、いるかもよ?

「戸来河三津久二(とくがわみつくに)さんは去年2Pを定年退職をされたけどな」

 いたんだ!

「あきらめろ!お前、今まかせろ!っていってただろう!」

 ひどい!あれは誘導尋問っていうんだよー!!

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