自己紹介
神楽「じゃあ、早くしないと朝礼、始まっちゃうから、荷物持って、いきます」
詩「は、はいっ!!わかりました!!」
筆記用具にノートに色々急いで持ち、先輩巫女の後を追った。
神楽「あと、わかりました、じゃなくて。かしこまりましたって言って。
神社は、言葉遣いにも厳しいから。巫女だけじゃなく、神職には特に気を付けて」
詩(き、厳しいなぁ~(-_-;))
神楽「あとこのドア、外側からは入れないから、この鍵、ちゃんと自分で持ってて」
と言って、少しぶっきらぼうにこの建物のカギを渡された。
詩「あ、ありがとうございます!!」
詩(あとで、失くさないようにシーにゃんのキーホルダー、つけようかな。)
詩たちは、社務所内の給湯室にある棚に、それぞれの荷物を入れた。
詩は、他の巫女のカバンの中身をちらっと見て、あることを思い出した。
詩(あ・・・・どうしよう、お母さんがせっかく作ってくれた弁当、更衣室に忘れちゃったよ・・
でも、あとでとりにいこうか・・今、みんな忙しそうで、それどころじゃなさそう・・・)
一葉たちは先に着てロビーや社務所などの清掃をしていた。
皐月「神楽!遅かったじゃん」
神楽「ええ・・詩さん、ちょっとほかの子より時間かかるかもしれないわ。」
と、詩が聴いている前で言い放った。
詩(はぁ・・初日からそう思われてるよ・・)
と、詩がどんよりしていると、
皐月「じゃあ、私、宮司さんの装束、してくるから」
と言って、どこかへ行ってしまった。
詩は神楽と二人きりになった。
神楽「私も、今は手加減してるけど。でもいつまでも、新入社員気分でいられたら困るわ。
だから、出来るだけはやく一人前になれるように、努力してくださいね」
詩「はいっ!!」
詩(こ、怖い・・う~ん、私に、この仕事、できるかな・・・)
そうこうしている間に朝礼が始まった。
事務長「今日は、新入社員の巫女さんが二人、出勤しています。二人とも、軽くでいいので
挨拶をお願いします」
神楽「じゃ。朝日向さんからどうぞ」
朝日向は、頭が真っ白になりそうになりながらも、懸命に覚えてきたセリフを言った。
だが、途中でかんだりして、あまりうまくいかなかった・・
神楽「次、紅さん」
一葉は流ちょうに自分の自己紹介をした。
詩(完全においていかれそうだよ~・・・どうしよ・・)