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復讐の死者たちの慰安旅行

 私はまた波打ち際に座った。てか、暑いな・・・エアコン欲しい、てかせめてパラソル無いの?


 でもまぁ、これでやっと落ち着いて休みを満喫・・・出来るわけ無いよなぁ!!


 隣でキラッキラした目で見つめてくる人いるもん!!このシャルロットとか言う人!!


 「ねー、ミツキちゃん。みかみんが筋が良いって言ってたよー」


 「は、はぁ・・・けど私そんな運動神経良くない・・・です」


 「そんな謙遜しなくても良いよ。さっきのクラークへの銃の構え方だけでも充分に分かるもん、私からしても筋が良いってね。あの構え、教えたの誰?」


 「えっと、クラスメイトの東郷 ららって人・・・」


 「あー!あのサバイバルゲーム好きな子ね!うちのシャンデラが射撃の練習がてらたまに練習試合してくれてるよね!あの子の事も聞いてるよ!」


 そう言えば部活の大人組との練習試合的なやつで、可愛らしい格好したクソデカ武器多様する人いたな・・・礼儀正しくて少し私と同じ匂いしたからそれなりに会話した。すごく農業に詳しかった記憶。


 「あぁ、その節はどうも・・・」


 「そういやシャンデラ、たった五発だけの銃一丁でサバゲー参加してる凄い子がいるってあなたの事だったんだ」


 「いやあれは、東郷さんがあんたは5発だけででやれって無茶振り・・・」


 「けど一回センターフラッグ戦をノーヒットでクリアしたんでしょ?うちのシャンデラ出し抜くなんて凄いよ!自信持って!!」


 フレンドリ〜・・・しかもなんか詳しいし・・・


 「そーよ、サクラの奴もミツキちゃんの事買ってるみたいだしなにより、私から見てもその銃の使い方はかなり上手いと思うわ」


 「あ、エルメスさん」


 水着姿で登場、まー綺麗なスタイルだこと。


 「お!着替え終わった?じゃ、私も着替えてこよー!」


 「行ってらっしゃーい」


 シャルロットは水着に着替えに行った。


 「ふぅ、こうやってゆっくり話せるのは初めてだね」


 「そ、そうですね」


 「そんなかしこまらなくて良いって。一応肩書きは女王だけどこの世界だとなんの意味もないもの」


 エルメスさんは私の隣に座った。


 「でもなんか緊張します・・・」


 「そういうの懐柔するのが得意なのがお父様なんだけどねぇ〜。私ってどうにも当たりが強いというかなんというかでさ。昔、サクラと初めてあった時も強くアイツに当たってたわ」


 「そ、そうなんですね」


 「アイツは根は正直で自分よりも相手を優先する奴だった・・・何がアイツを変えたのか、あの時の戦い、ディエゴの元で何を見たんだろ・・・っ!?ごめん!なんか急に辛気臭い話ししちゃった!!」


 「い、いえいえ!!私も桜蘭さんは気になっていたので、なんで私を選んだのかとか、目撃者の意味とか、意味深な事ばかり言って肝心な所が毎回聞きそびれちゃって!!」


 「それよ!!あのバカってばほんと口下手なのよ!!説明下手だし、いつもヘコヘコしててなんたらッス〜って!ムカつかない!?」


 あ、これ分かった。エルメスは桜蘭さんの事が好きなんだ。ツンデレってやつだな。典型的な人初めて見た。


 「あーんな口下手な彼氏より手の方が早い俺様なんかどうです?お嬢様方」


 「わぁっ!!?」


 また来た!!あのセクハラマン!!私とエルメスさんの間に顔をぐいっと突っ込んで来やがった。


 「レオナルド、いい加減その女たらし癖直さないとアンリエッタにもそろそろ呆れられるわよ?それとも零羅ちゃんにまた骨を粉々に折られたいの?」


 「いっ・・・レイラちゃんの名前は出さないでよ、いまだにアレトラウマなんだからよ・・・けど!!俺様は何処まで行っても女の子は老若問わず俺の推し!!美人だろうがブサイクだろうが関係ない!いや!失礼な発言を訂正する!!女の子はみんな俺の好みだ!!俺の前に現れたら最後!ナンパされる覚悟しておけ!!」


 ドン引き・・・零羅ちゃんにも手を出そうとしてたのかこの男・・・私は引き攣った顔でこのレオナルドって人を睨んでいた。


 「それより!これはこれはかつての褐色美少女じゃないか!こんなとこで会うなんてこれは運命だね。どうだい?俺と一緒に大人の階段登ってみる気はある?」


 ぞわぁ・・・


 スパコーーーーーンッ!!

 

 「いっだぁっ!!んー!!相変わらずキッツイなアンリエッタちゃん!!


 お、またあの熱い人だ。アンリエッタって言うんだ。にしても綺麗に頭叩いたなぁ。


 スパーーーーーンッッッ!!


 「二発目ぇっ!!!?」


 あ、なんでか霧島も何処からか竹刀取り出してしばいた。


 「ん?」

 「む?」


 パァンッ!!


 な、なんなんだ?霧島とアンリエッタさんが無言でハイタッチした。


 「いくらなんでも中学生はねぇだろ・・・」


 「この青年の言う通りだ!!全く!!貴様はいい加減に懲りないのか!?」


 「あぃだだだだっっ!!!」


 アンリエッタさんはレオナルドにヘッドロックをかました。


 「いっつ〜・・・てか兄ちゃんよ、あんたもしかして、ミツキちゃんの彼氏?」


 「違う!!!」


 思わず反論したのは私だ。


 「だってよ、ご覧の通りただのクラスメイトだ」


 「ほぅ、つまりは彼氏じゃないのなら寝取っても言い訳だな!」


 どう言う理屈だ!?


 「アホかてめぇ、そもそも中学生に手を出す大人がやべーってんだよ!!」


 「そうだ!!この青年の言う通りだレオナルド!!見よ!この青年の佇まいを!!背筋は伸びてシャキッとしてる!!これはかなりの名のあるの騎士に違いない!!」


 成る程、何か通じるものを感じたのね。


 「いや俺、剣道部の主将やってるだけだけどな」


 「ちぇっ、まいいさ。どちらにしても俺たちRODはミツキちゃんたちとは良好な関係を築いておきたいんだし、せっかくの機会だ。全員自己紹介しとこうぜ」


 あ、真面目な話も通じるんだこの人・・・


 「ほぅほぅ!!それは良いアイデアだよレオちゃん!おーいみんな集まってー!!」


 シャルロットよ、どこから現れた?





 で、私の前に十数人の人たちが集まった。


 「えー、初めての人もそうじゃない人も改めてと、この子は輝夜 ミツキちゃん。みかみんが潜入してる学校のクラスメイトでサクラっちのお墨付き、MS500Tカスタムを使うガンマンちゃんだよ!」


 あ、私から自己紹介するのか・・・てか、ガンマンはちゃう。


 「あ、どとどどどども・・・・・」


 きゅー・・・ツッコミを入れる前に私は死んだ。別にかしこまった場でもなんでもないけど、大勢の前で自己紹介は死ぬ。魂が抜けた。


 「おら、話を止めるなさっさと魂戻せ!!」


 「ほがぅ!」


 霧島に抜けた魂を捩じ込まれた。


 「で、こっちがミツキちゃんの彼氏く・・・」

 「おい!!」


 「ほほほ!訂正訂正、クラスメイトの霧島 京也君ね。で、隣が弟の霧矢君」


 「やほー」


 「で、この子がミツキちゃんの弟の三日月君」


 「おっす」


 「で!あっしが父の輝夜 新月です〜、それとこっちが家内のカマールです〜。ご近所さんって事で今後とも宜しくお願いします〜」


 あんたは出しゃばるな。


 「うん!私たち基本的にあの屋敷拠点に活動してるからね!今更近所周りの挨拶になるけど、ご近所どうし今後ともよろしく!!さてと、後がついさっき救出成功した白虎君だね」


 「いえーっ!」

  

 その万歳の意味はなんなんだろう・・・


 「イェーイッ!さてと、ざっくり紹介したけどこんな感じかな。じゃ、一番隊から紹介はじめてってー!」


 ・


 ・


 ・


 聞くとこの組織はシャルロットをトップに置いて、一から十番隊で結成されてるらしい。で、ここにいるのがその各隊の隊長さんらしい。


 (ほむら)一番隊隊長、熱血のアンリエッタ・ヴェロニカ


 (さざなみ)二番隊隊長、龍水のニャンタ・フゥ


 (はぐくみ)三番隊隊長、豊穣のポンサン・ミィ


 (おろし)四番隊隊長、風穴のジョニー・ヨゥ


 (つらら)五番隊隊長及び三上様親衛隊、氷壁のベアトリーチェ・ブルーベル


 (いかづち)六番隊隊長及び狙撃班班長、レールガンのランディ・ブーゲンベリア


 (きらめき)七番隊隊長及びエアクイーン隊隊長、空姫(そらひめ)のエルメス・アダムス


 (うちぬき)八番隊隊長及びアメジストセージ製作所所長、巨進(きょしん)のナターシャ・アメジストセージ


 (くらやみ)九番隊隊長、死神の子エンリコ・アザミ


 (エージェント)十番隊隊長、卑怯の塊レオナルド・アキレア


 


 最後の十番隊にツッコミ入れたいがスルーしよう。それと他に・・・


 「我は三上様親衛隊隊長にして、三上様第一の側近。ワンコ・ヒィだ!」

  

 三上君・・・変なのに好かれてるなぁ。てか、さっき三上様親衛隊って名前が・・・


 「ち、ちょっと・・・ワンコ先輩、あ、あたしが三上様の親衛隊の副官だよ・・・」


 そうそう、この私と同じ香りがする目にちょっとクマがある女の人、ベアトリーチェだ・・・・・・それよりも、デカくね?


 胸、デカくね?私の顔のサイズ超えてね?


 「分かっている。我は隊長、お前は副官。それで文句はないだろう?」


 「う、うん。それなら良い・・・よ。あれ?ね、ねぇミツキちゃん。ちょっと良い?」


 「え、あ、な、なんでしょう?」


 呼び止められた・・・


 「そ、そのプールバッグに付いてる毛・・・そ、その長さ、その匂い・・・み、三上様のもの・・・だよね?」


 え、ぇえ!?ベアトリーチェは私のバッグに付いていた毛を一本見つけた。そしてそれを三上君のだと言う。あの時のアレか?水着買った時についてたのか?


 「ん?確かに、この艶は三上様のもの・・・しかし、妙だな」


 「う、うん、お、女の子の匂いがする」


 三上君・・・君も大変だね。これあれだよね。完全にヤンデレストーカーだよね。髪の毛一本で分かる時点で常識超えてる・・・


 「よ、良かったら差し上げます・・・」


 「あ、ありがとう!!三上様の御髪(おぐし)!!か、家宝にしちゃう!!」


 ぎゅんむ!!


 ひーっ!!抱きつかれた!!けど柔らかい!頭がふわっふわ!!けど、こんな人にちょっとでも三上君の悪口言ったら、このまま頭潰されるかも・・・





 「ふぅ、自己紹介も終わったし・・・みんなで遊んじゃおー!!」


 シャルロットが拳を突き上げる。


 「「おー!!」」


 それに合わせて霧矢君と白虎も拳を突き上げた。あの2人性格似てるなぁ〜、結局霧島も巻き込まれてみんなで遊んだ。

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