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夢だったのか
僕は目を覚ました。病院の病室のベッドの上だった。
隣のベッドの裕一さんに
「おはようございます」
向かいのベッドの大輔さんに
「おはようございます」
裕一さんは、
「昨日、貴方は透析中に意識を失ったんだよ」
僕は少し戸惑いながらも、隣の裕一さんの言葉に耳を傾けた。
「透析中に意識を失った?」
僕は首をひねりながら聞き返した。確かに昨日の記憶があまりはっきりしない。
裕一さんは優しい表情で頷いた。
「そうだよ。突然意識を失って、医者たちがすぐに駆けつけてくれたんだ。今は大丈夫そうだけど、無理をしないようにね。」
向かいの大輔さんも心配そうに僕を見ていた。
「本当に驚いたよ。でも、今はベッドでゆっくり休んで、身体を回復させることが一番大事だから。」
僕は感謝の気持ちでいっぱいになりながら、二人に微笑みかけた。
「ありがとう、二人とも。本当に心配かけてごめんね。」
病室の窓から差し込む朝の光が、少しずつ僕の心を温かくしてくれるようだった。この場所で、仲間たちと一緒に乗り越えていく力を感じながら、今日は一歩ずつ前に進もうと決意した。
終わり