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それは、それとて  作者: 明日


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黄昏者と「デュフ」






ある夕方、飲み物を買って、

コンビニの出口を通り過ぎる。


「ねぇねぇ〜知ってる?

 大きなマスクした女の人が

 出るんだって」


ふっと、女子高生の会話が耳に残った。

車に乗ろうかと思ったが、

興味を引かれたので聞き耳を立てる。


少し距離を取り、黄昏者を演じる。

三人組の女子高生は、話を続ける。


バッチリ二重ちゃん

「知ってる、口裂け女でしょ?」


スポーツ系萌え

「私、綺麗?って聞かれたあと、

 何を答えても噛まれるって

 聞いたよ。怖いよね〜」


ヲタク系長身美人

「某も聞いたでござる。

 ニュースにもなって、うちの高校

 その話題で持ちきり。デュフ」


黄昏者はコーヒーを開けた。気怠い感じは、忘れない。


黄昏者は思考する。

――「デュフ」って何?


スポーツ系萌え

「男が狙われるらしいよ。

 しかも夜、一人で歩いてる時。

 裂けた口で噛み千切るって」


バッチリ二重ちゃん

「あのトンネルでしょ?

 短いけど人通り少ないから

 怖いよね〜」


ヲタク系長身美人

「トンネル、長さは十五メートル。

 その近辺での被害は六人。

 全員に噛み傷あり。

 死亡者はゼロ。

 全員、精神に異常あり。デュフ」


三人は

「キャ〜、怖〜い」

と笑いながら走り去っていった。


黄昏者の私は考える。

実害がある。しかも六人。


全員噛み傷、精神異常、男。

口裂け女か。定番の物の怪だ。

噛み逃げされたら、やだな。


黄昏者を装った私は、

車に乗り込み、エンジンをかける。

アクセルを軽く踏みながら、

彼女の言葉が耳に残った。


――「デュフ」って、なんだろう?





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