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嫌な予感
雪が舞う、肌寒い昼下がり。
日々、リッチになっていくマッキーから声がかかった。
「神社の神主さんから
連絡が入っていま〜す」
嫌いだ。
神社からの直接は、だいたいロクな事が無い。
「マッキー、どこの神社?」
メモを確認してから、少し間を置いて言う。
「鏡心神社の神主さんですよ」
……あかん。
あそこは、稀に見るガチだ
きちんとした場所で修行を積み、
清め、祓い、供養、全部がリアルガチ
完全にプロだ。
その神社が、緑屋を呼ぶ。
世界の終わりか
しかも、あそこは本殿に鏡を祀っている。
――嫌な予感しかしない。
あの鏡、前から相当やばい。
一体、何が起きた?
「……昼ご飯、食べてから向かおうかな」
マッキーが首を傾げる。
「電話、折り返さなくていいんですか?」
「あそこは大丈夫。
“至急来てください”って時は、
絶対そう言うから」
少し考えてから、付け足す。
「マッキー、どうする?
今日は昼上がりでもいいよ」
すると、何かを閃いた顔で。
「あそこ、近くに
美味しいパン屋さんが
あるから、帰りに寄ってもらえます?」
……そういう事か。
「分かったよ。
ところで今日は、靴かい?」
「そうですけど?」
「なら、問題ない」
お昼のお弁当を食べ終え、
私たちは隣町の神社へ向かった。




