表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/48

私も恥ずかしいんです


涼達はひとしきり俺と恋をからかった後見るもん見れたし帰ると言って帰って行った。 そして好きと恋に告げてしまった俺は急に恋と2人きりになってしまい逆になんか気まずい……



恋人同士になったからって何をすればいいんだ? 意識は変わった事は確実だけど恥ずかしいんだけど…… 恋は何するわけでもなく俺の事じっと見つめてるし。



「あのさ、なんか恋人って意識すると緊張して話す事なくなるんだけど……」


「ええッ!? ごめんなさい…… 私と2人でそんな感じになるとつまらなかった? 私春季君見てるだけで凄く幸せな気分になってたんだけど……」


「あ、そういう事か。 恋が何も言わずにこっち見てるから何か不満なんじゃないかと」


「ふ、不満なんてあるわけないよ。 私も春季君に………… あ!あのね。 だったら…… ん!」


「ん?」



恋は耳まで真っ赤にして斜め下を向いて両腕を広げていた。



「…… き、来て?」


「俺が?」


「うぅ……は、恥ずかしいよぅ…… 来て!」



恋に言われた通り広げた恋の体を恐る恐るそっと恋の体に腕を回した。 俺からこんな事するの初めてだ…… 恋の体ってこんなに頼りないくらい細いのに柔らかい。



「んひゃあッ…… 」



恋を抱きしめると恋から変な声がし、広げていた腕を俺の背中に回した、さっき恋に抱きしめられた時はあまり意識しなかったけどこうしてやると凄く恥ずかしい。



「ふ、ふへへ、春季君から私を抱きしめてくれた。 ずっとこうしていたい」



恋はクンクンとそのまま俺の首筋の匂いを嗅いで幸せそうにしていた。 俺はその間ずっとドキドキしていたが。



「春季君好きです」


「え? ああ俺も恋が好きだよ?」


「春季君好き」


「??」


「好き!」


「れ、恋?」


「い、今まで我慢してて隠さなきゃって思ってたから…… だから春季君好きです!」



そんなやり取りをしつつどれくらい恋と抱き合っていただろう? 俺の腹の音がグゥ〜ッとなり恋は俺の首筋から顔を離しキョトンとした顔をしてご飯作るねと言って台所へ向かった。



恋は鼻歌交じりにとてもご機嫌で俺を時折見ながら夕飯を作っていた。 俺もそんな恋の料理する姿を見つめていた。



「今日は私もオムライス作ったの! 春季君が好きだって言ってたから」


「これって……」


「……ひ、引いちゃった!? こ、恋人同士ってこんな事するのかな?って思って……」



オムライスにはケチャップで大好きという文字が書いてあった…… 嬉しいけど涼達もこんな事やっているんだろうか?



「わ、私、莉華ちゃんとかしか友達付き合いないし春季君の事好きになっちゃいけないって思ってて何するのかも聞かなかったし、あんまりこういう事わからなくて…… こういう事すれば男の人って喜ぶのかなぁ……て」


「え…… う、うん」


「ご、ごめんなさい! やっぱり消してくる!」


「え!? あ、いや、いいよ! せっかくだし」



恋は俺の皿を素早く掴み台所に持って行こうとしていたが俺が阻止する。 まぁ恋の気持ちだし恋に大好きって書かれたら食べないわけないしさ。



「な、なら嬉しい? 」



恋はさっきから赤くなりっぱなしだ。 恥ずかしいけど俺に抑えていた気持ちを伝えたいだけなんだよな、きっと。



「ああ、食べて消すのがもったいないなって思ってさ」


「お、おかわりあるから!」



え? と思って台所を見るとオムライスが4皿も並んでいた……



「春季君が好きって言ったから…… 私気合い入っちゃって作り過ぎちゃった、ごめんなさい! また私無駄に食費を……」


「あはははッ!」


「私って呆れて笑うしかないよね……」


「いや、ごめんな。 やっぱり恋は恋だなって思ってさ。 本当に手が掛かるけどなんか嫌じゃないっていうかさ。 余ったのは明日でも食べればいいよ? それに凄く美味しいからさ」


「春季君…… 私春季君のそういう所にどれくらい助けられたか。 ありがとう」



夕飯を食べ終わり残りは明日の朝食にする事にした。 恋の料理はやっぱり美味しくて3皿食べてしまった。 恋も1皿食べたので結局明日の朝には消えるだろう。



そして風呂に入って1日歩いてたようなものなので早めに眠る事にした。 恋の問題はいろいろあるけどもうしばらくは恋についてはこのままで居させてやりたい。



恋だってなんとかしたいと思ってはいるが恋もまだ心の準備も何も出来ていない。 今日の告白だってどれくらい恋にとっては勇気がいる事だったのか。



だから莉華の言った通り甘えてもらって構わない。 俺だってしっかりと好きだってわかったし、何より俺の母さんとかもまだ居るしな。 今は考えないようにしておこう……



「春季君一緒に寝よう?」


「うん?」



恋が俺の寝ている隣に来て俺に寄り添う。恋は頭を俺の胸に置いて俺の心臓の鼓動でもたしかめているのか?



「春季君凄いドキドキしてる……」


「恋の頭が重たくなってきただけだ」


「誤魔化しちゃ嫌、私だってドキドキしてるもん」



恋、お前の事は好きだ。 だけど今は寝かしてくれ……



そしていつもの如く寝不足で朝目覚めた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ