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たまには私がお世話します


俺は今後の事や恋の事について考え過ぎたのか? 熱を出してしまった。 知恵熱を出してしまうなんて俺は幼稚園児か……



「春季君大丈夫? 熱は……」



恋が俺の額に自分の額を当てた。 キスされるのかと思った…… 風邪移るしんなわけないか。



「熱い…… 春季君熱あるよ。 体温計持ってないなんてね」


「あんまり風邪は引かない方だと思ってたんだ、仕方ないだろ?」


「急に倒れそうになるからビックリしたよ」





そう、昨夜夕飯を済ませた俺はしばらく体が怠くてボーッとしていた。 疲れているのかな? と思い今日は風呂に入ってすぐ寝ようと思い立ち上がろうとしたらそのままガクッと眩暈が。



「俺風呂入ってくる」


「春季君危ない!」


「え? あっ……」



危なくテーブルの角にぶつかりそうになったが恋が咄嗟に俺を受け止めて事なきを得た。



「お、起きてる時に春季君とくっついちゃった…… じゃない! は、春季君大丈夫!?」


「や、なんか急に頭が痛くなってきて吐き気もするし…… 風邪かな?」


「春季君、今日はお風呂いいからとりあえず横になりなよ?」


「ああ、そうした方がいいかも……」



動く度にくらくらするので恋が俺を支えて寝室に連れて行く。 というより吐きそうだけど掃除が大変だから我慢だ……



「春季君平気? 風邪薬とかある?」


「ごめん、あんまり平気じゃないかも。ここまで具合悪くなったの久しぶりだ、薬はない…… 」


「どうしよう…… な、何かしてほしい事ある?」


「とりあえず頭痛薬はあるから飲ませて」



俺は恋に頭痛薬がある場所を教えて取りに行かせた。 恋はすぐ戻って来て俺を抱き起こして飲ませてくれた。 居候に看病される羽目になるとは……



そして恋に心配されながらその日は眠った。 朝になればスッキリと思っていたが昨日よりも熱が上がっているような気がした。



そして今に至る。 これはダメだな。 やっぱり動くとフラフラするし学校どころじゃない。



「春季君、凄い汗だよ? 体拭かないとダメだよ?」


「え、ああ。 後でな……」


「ダメよ、私が拭いてあげるから服脱いで? その後病院行こう? ね?」



体拭くくらい自分で出来るよと言ったが少し起き上がるとフラフラで吐きそうになるので恋にほら、見なさいと言われた。



「春季君ほら、恥ずかしがらなくていいから脱いで? 」



そう言われると余計に恥ずかしくなりませんか? と恋に言いたいが具合が悪いのでもう大人しく上の服を脱いだ。



「春季君少し体起こすね?」



恋が俺の首に腕を回し抱き起す。 恋にこんなに近付かれるのは寝る時くらいだな…… 恋は一生懸命俺の心配してくれるんだな、ひとりだったら参っていたからありがたい。



「じゃあ背中から拭いていくからね?」


「うん? ああ……」



ボーッとしている俺の背中を恋が優しく拭いていく。 背中から首筋、腕、前面、少しくすぐったかったけど恋は真剣だ。



「春季君、終わったけど気持ち悪くない?」


「いや、なんか少しスッキリしたよ」


「良かった、じゃあ病院いこう? あ、学校にお休みの電話入れた?」



恋に言われまだだったと思って言うと恋は子機を持って来てくれてそれで学校に休む旨を伝える。



「ごめんな、なんかいろいろと」


「何言ってるの? 春季君にいっぱいお世話になってるの私なんだからこれくらいなんて事ないよ。 えとそれと病院だけどタクシー呼んだ方がいいよね? お金使っちゃうけど大丈夫?」


「ああ、それくらい大丈夫だよ」


「わかった、じゃあ呼ぶから春季君はそのまま安静にしてて?」



しばらくすると恋が呼んだタクシーが来て恋に抱えられてい病院へ行った。 結果はインフルエンザになっていたらしい。 考え過ぎて熱出たわけじゃなかったのか、良かった。いや、良くないけど……



そして学校にも結果を伝えた。 そしてタクシーで家に向かい再び恋に看病をされる。



「恋いいのか? お前にも移っちゃうかもしんないけど。 薬は貰ったから治るまで莉華の家に頼んで泊まらせてもらうか?」


「嫌、春季君が治るまで私がお世話するから! それにご飯とかどうするの? 春季君そんなんじゃ作れないでしょ? 私ならインフルエンザになった事ないから大丈夫かもね」


「なんか今日の恋頼りになるな、ありがとう」


「任せて! それとご飯は食べた方がいいよ? 栄養つけないと。 お粥くらいなら食べれるかな?」



なんか恋は凄くやる気が出ているので治るまで恋に甘えさせてもらおうと思った。 仮に移ったりしたら今度は俺が看病すればおあいこだろう…… 恋はいそいそと台所へ向かいお粥を作っていた。

恋の奴こういう時はしっかりしてるなぁ。



待っていると寝室にお粥を持った恋が俺のもとへやってきて俺を起こすと熱いからと言って恋がお粥をスプーンですくいフーッと冷まし俺の口へと運んだ。



「熱くない?」


「ああ、ちょうどいいや。 てかまた食べさせられたな」


「こんな時に何言ってるの? ふふッ、でもいつも迷惑掛けてる私が春季君のお世話するのは悪くないかな。 治るまでしっかり看病してあげるから」



結局学校はそれから1週間休む事になった。インフルエンザなので涼や莉華は恋に俺の事はお願いねとメールを送っていたらしい。



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