↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/2

第2話 沈黙の狩人

雷斗が気づいた謎の人物は誰なのか。そして新たなる事件。音を立ててはいけない世界で雷斗はどのようにして立ち向かうのか。ホラー&戦闘作品スタート!!

雷斗「…さて、早く出てきたらどうだい?」

廃ビルの奥。崩れた柱の影から、一人の少女がゆっくり姿を現した。政府直属戦闘員――コードネーム『静音(しずね)』。彼女が一歩踏み出した瞬間、風の音が消える。

揺れていた雑草も、遠くの車の音も、カラスの鳴き声さえ聞こえない。世界から音だけが切り取られたような、不自然な静寂。彼女は音を完全に消す異能を持つ。


静音「相変わらず勘だけはいい」

雷斗「勘じゃない。君は足音を消しても、思考までは隠せない。」静音は小さく息を吐いた。


通信機が震える。

「〇〇地区で集団失踪」「生存者一名」

雷斗「またか…」

静音「最近発生件数が増えてる」政府でも原因不明。

普通の怪物より強い個体がいるらしい。


〇〇地区到着。住宅街は異様な静けさに包まれていた。

信号は青のまま。

自転車だけが倒れ、スーパーの袋からリンゴが転がっている。

なのに、人の気配だけがない。

雷斗「……変だ」

静音「血の匂いもしない」

まるで。

“人だけが消された街”。

その時。コツ……

どこからか足音が聞こえた。

雷斗は反射的に振り返る。

誰もいない。コツ……

今度は真後ろ。

だが、そこにも誰もいない。

静音「……聞こえた?」

雷斗「ああ…」

次の瞬間。ドンッ!!

壁を突き破り怪物が飛び出す。

雷斗は剣を抜き放ち、一閃。

一体撃破。さらに数十体。静音が能力を発動。周囲の音が完全に消えた。怪物たちは仲間の位置を把握できず、混乱する。雷斗は音もなく敵陣へ滑り込み、次々と首を落としていく。


数分後。静寂。

雷斗「……終わったか」瓦礫の隙間から震える男が這い出る。

雷斗「君が生存者?」

男「あ、ありがとうございます!」


その瞬間。男の表情が凍った。

男「……う、後ろ」雷斗が振り返る。

誰もいない。しかし、

ポタ……生暖かい液体が肩に落ちた。ゆっくり見上げる。ビルの屋上。そこには巨大な影。四足とも六足とも分からない、歪な体。関節は逆方向に折れ曲がり、黒い皮膚が脈打っている。顔があるはずの場所には、何十もの赤い眼だけがこちらを見つめていた。

そして、口だけが、人間のように笑った。

「ミツケタ」


今までの怪物より遥かに大きい。雷斗の表情が初めて曇る。

雷斗「……上位種」

静音「なんで街中にいるの…?」こんな巨大な怪物が

「グルルル……」

とこちらを見下ろす。

その怪物は笑ったまま。

首を180度ゆっくり回し、カクン。カクン。カクン。

骨を鳴らしながら、天井を歩くように壁を降り始めた。人間ではありえない動きで。雷斗は無意識に剣を強く握る。胸の奥で、本能が叫んでいた。

――逃げろ!

新キャラクターの静音が登場!音を立ててはいけない世界ではかなり強い異能ですね。そして現れた化け物。喋りやがったぜあの化け物。ホラー要素強くなってきたが雷斗と静音はあの化け物にどうやって立ち向かうのか。第3話お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。