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またまた日置大膳亮

またかよ! て、呆れないで(>_<)


前回に追記として書き加えようかと思ったのですが、やはり単体の記事にしました。前回と重複している部分もあります。(前回にもいろいろ追記しているので、もう一度読んでいただけると嬉しいです)


※二十六話に後で調べてわかったことを書きました。こちらもお読みいただけると嬉しいです。

 前回の記事で、日置大膳亮は「藤原氏」であるという史料を紹介しましたが……、


 すまん!  ……源氏かもしれねえぇ! 



『北畠氏の哀史』という資料に「北畠家臣()」が掲載されていまして……。


 前回の記事を投稿した後に確認したら……↓


 北畠氏侍大将


 日置大膳亮  村上源氏 (紀氏)  寺社奉行


 松阪市松ヶ崎細首城




 と、ありました。ええ?……、前回紹介した「伊勢国司分限帳」では、お兄ちゃんのところに「藤氏」て書いてあったじゃん……

 村上源氏? しかも、かっこ紀氏、てどういうこと?


 ……あ! じゃあ、お兄ちゃんの名前は載ってるかな? 


「高松左兵衛督」を探そう!


 ……ない。


 しかし!


 良く似た名前を発見しました!


「御客殿 (多気御所公家)」


 という項目のところに


「高松左京佐殿 藤氏御摂家高松後胤  松阪市 松ヶ島住人」


 とありました!



 前回紹介した『松坂市史 史料篇』の『伊勢国司分限帳』では



「藤氏御摂家高松院後大河内ノ旗頭 高松左兵衛督」


 と、ありましたね。同一人物でしょうか? 似てるよね? ね?


 前回、私は日置家は高松院に仕えていた一族では? と考えたけれど、この「高松左京佐」は仕えていたのではなく、「末裔」だったってこと?


 そして、この高松さん、「御客殿」とはどういうこと? 客将的な?


 そしてそして! 日置大膳亮が「源氏」で高松さんが「藤原氏」ってことは、実の兄弟ではないってこと?


 ……妄想タイム! 



 (*^_^*)



 もしかしたら大膳亮の妻が高松さんの妹だったってことは考えられないかしら?



 どうです?  こじつけすぎる?



 ところで、今回紹介した『北畠氏の哀史』に載っていた「北畠家臣帳」。一体いつ、だれが書いたのか、説明がないのでよくわかりません。おそらく、編集者の註も書き込まれていると思うのですが……(松阪市、なんて書き方、絶対に現代人の註ですよね)



 さて。

 もうひとつ、資料を紹介します。


『美杉秘帖』(藤田貞郎著 昭和三十五年)に日置氏の系図が掲載されていました。



 初代だと思われる「日置蔵人」の箇所に


「正平十五年 江州出陣 顕能ト共ニ四十九院ニ戦ヒテ戦死」


 と、ありました。おそらく、日置氏は北畠顕能と共に伊勢国に移り住んだ一族か、それとも、伊勢の土着の武士であったが、南北朝時代に北畠の家臣になったか。




 また、『美杉秘帖』には日置大膳亮に関する面白いことがもう一つ書いてありました!


 P419

 〔日置城〕(高岡) 日置大膳亮の城址、すずめ坂は領主のすずみ台のありし所。



 ええ!? 大膳亮のいた「日置城」という城があったの?


 グーグルマップで調べてみたのですが、その場所が不明です(T_T)


 松阪市に高岡があるからその辺? うーん、わからない。


 でもでも!


「すずめ坂は領主のすずみ台のありし所」という話が残っているのって、素敵ですよね。「すずめ坂」の場所はどこらへんなのか、謎ですけれど。


 ……こんなに私が興奮しているのは映画で伊勢谷友介さんが演じた大膳がめちゃくちゃかっこよかったから、なんですけれどね(^_^;)


 映画では大膳の家紋が島津と同じ「十字に丸」でしたが……本当のところはどうだったんだろう?

 と私は疑問に思っております。


 藤原氏だったら、藤の紋?

 村上源氏だったら、竜胆?



 なぜ、映画スタッフは「十字に丸」を選んだんだろう? 何か史料に基づいているのかな?



 ★まとめ

 ・大膳亮と高松さんの関係は?  ……謎。


 ・大膳亮は藤原氏なの? 源氏なの? それとも紀氏? ……謎。


 ・大膳亮の家紋は何なの?   ……謎。


 結論。全部、謎。


 謎だらけ。でも、それが面白い!


▲追記

『三重国盗り物語』によると、日置氏は木造氏の関係で村上源氏を称するようになったが元来は「紀氏」なんだそうです。いったい木造氏とどういう関係だったのがはわかりませんが。

▲追記2

津市に高松という地名があるので、もしかしたら高松左兵衛はその土地に所縁がある人物だったのかもしれません。断定はできませんが…

次回からは現代語訳の続き、頑張ります!

日置大膳亮の出番が増えてきますので、お楽しみに。


※日置大膳亮については26話もお読みください

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