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奥山常州の事

伊勢言葉で訳してみました。

文字にするとなんてリズム感の悪い言語なのでしょう。

 奥山常陸介おくやまひたちのすけは三瀬大御所(具教)の討ち手になったんさ。信雄卿は三千石の朱印を常陸介に与えてな、ほんでさな、常陸介は誓紙をしたためたんや。


 そやけどな。北畠家に代々仕えてきた身や。やっぱり、主君を討つなんてことはできへん。三瀬に向かう道の途中で常陸介は仮病を使うてな、引き返したんや。

 そんでなぁ、朱印を信雄卿に返して去ったんさ。そのあとすぐに、常陸介は出家したんやに。



 三瀬大御所を殺害したあと、信雄は常陸介を田丸に呼び出したんさぁ。常陸介は頭を丸めて僧の姿になっとった。

 信雄卿はその義心にえらい感心してな、常陸介に三百石の朱印をくれたんや。そやけど、常陸介は受け取らんかったんさぁ。


「私は領知を望みません。出家して主君のために修行をして往生したいと思っております」


そのあと、常陸介は仏を信じる道にすすんでな、つう西来寺せいらいじに頼ったんさ。ほんで近くに庵室をたてて、そこで三瀬大御所の冥福を祈って一生念仏して往生したちゅう話や。



※西来寺

現在の津市の寺。


とりあえず、三瀬の変関連の記事はいったん終わります。具親謀反の事とか川俣の戦いとかありますが、それは後回しにします。時系列がややこしくなりますが、次回からは時計の針を戻して信長の伊勢攻め関連を訳していきたいと思います。

他の連載もあるので、四月中旬以降の投稿になります。

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