心の中ではこいつ殺すと念じてることもありますよねっ☆
「先輩……さすがに生徒に手を出すのはどうかと……」
「だから出してねえから!ちゃんと清いお付き合いしてるっつの!」
「……まあ信じましょう。とりあえずなんでこんなことになったのかはわかりましたし……けどなんでこの子が千歳さんのフリしてたのか気になりますね」
……ん?
「だろー?言えば解放してやるっつったのにこいつ意地でも言わねえからさあ」
……んん?
あれ、矛先がいつの間にかこっちに向いてるような……。
「え?ねえ君、あんなことされてまで言えないような理由があるの?」
「そ、それは……」
「しかも最近、深月からの連絡が途絶えててな。こっちからかけた電話も出ないし、メールも無視される。どう考えてもなにかあったとしか思えねえだろ?」
深月と担任が付き合っているなら、なんとなく理由はわかる気がする。
深月は大人しくて優しいが、そのせいで信頼してる人にほど負担をかけまいとして頼らずに抱え込んでしまう傾向がある。
今回引きこもるまでいじめが酷くなっても家族に言おうとはしなかったのと同じだろう。その上、流石に誰かに頼るべきだと思って相談した先生が予想外に敵に回ったものだから、同じ立場にいるこいつもそうなるのではと思ったのではないだろうか。
だが、俺は深月ではない。
頑なに理由を言うことを拒んだものの、こいつは深月と付き合っている。ならば見逃してくれはしないだろうか。
「さて、そんなわけでだ」
「えっ?」
急に視界が暗くなる。慌てて顔を上げれば、いつの間にか担任がソファに座った俺の両脇に手を付いていた。
「いい加減理由を聞かせろ。なんで深月の代わりに来たんだ?」
「……わかりました」
ふぅ、と一息吐いて「言います」と答えれば、おっという顔をして担任が身を引いた。
さっきはひたすら混乱していたし深月とこいつもただの生徒と教師だと思っていたから、折角の計画をご破算にしないためにも沈黙を貫いていたが、そういう事情があるなら、多分なんとかなるはずだ。
「あ、でもあの、愛鷹先生はちょっと……」
「分かった。おい愛鷹、出てけ」
「ええー!?」
「えー、じゃねえよさっさと行け」
ドアを開けて、しっしっと手を振り追い出す。
抗う愛鷹先生を強引に閉め出し、改めて鍵をかける。
「よし、これでいいだろ。ほれ、さっさと言え」
「……」
小さく息を吸い込み、意を決して事情のほぼ全てを話した。
魔の月曜日が来る前に更新してみました。
そういえば前回ようやく先生の名前が出ましたが多分アシタカの方がかっこいいと思ってるのではないでしょうか。
いえ、本当は有言実行ってことでソークールなスイス・フランって名前を正式に付けようとしたのですが、やっぱりこいつどこの国の人だよ通貨かよ感は拭えませんからね。
ちなみにアシタカさんは実在しますびっくりー。




