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悪役令嬢は毒りんごを食べたくない  作者: とくながゆき
アンナ5歳 王子様との出会いは婚約者選びのお茶会
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 そういうわけで、お城にやってまいりました。お城に来るのは、初めてです。やはり、一人は心細いですね。ですが、今日は、ソニアお姉様の代わりです。お姉様に恥じないよう頑張ります。


 意気込んで来たのは良いものの、もう、くじけそうです。

 本日のお茶会に出席している令嬢は、私を入れて4名。第一王子シャルル様の婚約者候補です。

 本日は、天気が良いですので、薔薇園でお茶会が行われるようです。薔薇のアーチをくぐると、美しい薔薇が咲き誇っています。

 到着したのは、令嬢の中では、私が最後だったようで、皆様お揃いです。シャルル様は、まだいらしておりません。

 ソニアお姉様の代わりですので、私が、王子様の席の隣の席に座ることになりました。来たのが、ソニアお姉様ではなく、若輩者の私ですので、他の令嬢たちの視線が冷たい気がします。

「はじめまして。エインズワース公爵家のアンナと申します。若輩者ですが、よろしくお願いします。」

「あら、小さな方がいらしたのね。ソニア様がいらっしゃると思って、楽しみにしておりましたのに」

 私が、挨拶をしましたら、不満そうにおっしゃったのは、アルディス伯爵家の、リーザ様。

「ソニア様ならともかく、アンナ様では、私のライバルではございませんわ」

 嬉しそうにおっしゃったのは、ランディス侯爵家のカレン様。

「・・・・・」

 無言でこちらを見つめていらっしゃるのが、キャンベル侯爵家のメグ様。無表情で、怖いです。


 3人とも、シャルル様と同じ10歳のお姉様です。私だけ場違いな感じがします。もう、帰りたいです。



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