表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魂の入れ替わり 聖女と悪役令嬢の二重奏  作者: ぶっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/14

第6話 エリザベスの新たな日常

それから1週間後。


エリザベス・ヴァン・ド・モンテクリストは正式に「王国の聖女」として認められた。


ただし、彼女の聖女としての活動は少し風変わりだった。


・悪巧みを企てる貴族たちの前に突然現れ、「そんなことしたら後で後悔しますよ?」と優しく諭す


・いじめっ子を見つけると、いじめられっ子と仲良くするまで延々と説教を続ける(聖光付き)


・父親の陰謀会議に乱入し、「パパ、悪いことしちゃダメ!」と説得しながら、計画書を聖光で消し去る



一方、元・悪役令嬢の友達(?)たちは完全に面食らっていた。


「エリザベス様、今日は誰をいじめる計画ですか?」


「いじめないの。代わりに孤児院で歌を歌ってくる」


「え?!またですか?!もう今週3回目!」



最も混乱しているのはエリザベス本人かもしれない。


「神様、これっていったいどういうことですか?私、悪役令嬢だったはずなのに、なぜか人助けがやめられないんです」


ある夜、星空を見上げながらエリザベスは呟いた。


すると空から声が聞こえたような気がした。


『ごめんね、手違いで悪役令嬢の魂を聖女の体に入れちゃったんだ。逆もしかり。だから今、あっちの世界では聖女が悪役令嬢になって大暴れしてるはずだよ』


「えええええ?!じゃあいつか元に戻るんですか?!」


『うーん、システム的に交換は不可なんだ。まあ、君もそっちの世界で頑張ってね!』


「ちょっと待ってください!説明が雑すぎませんか?!神様?!神様ー!」


しかし空は静かなままだった。


エリザベスは大きくため息をつき、そしてふと笑みを浮かべた。


「まあ……いいか。確かに人をいじめるより、みんなの笑顔を見てる方が楽しいし」



次の日、エリザベスは相変わらず聖女(元悪役令嬢)として、ちょっと風変わりな善行に勤しんだ。


「さて、今日はどの悪巧みを止めようかしら。あ、まずは父の『王国乗っ取り計画・改』を止めないと!昨日の夜、こっそり新しい羊皮紙を買い込んでたからね!」


金色の光をまとった元・悪役令嬢は、今日も誰かを救うために駆け出していった。


そう、たとえ魂が入れ替わろうと、彼女は相変わらず「誰かの人生に干渉する」のが好きなのかもしれない。ただ、その方向性が180度変わっただけの話で。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ