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古希の星  作者: 千路文也
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051  仕事の話


 鬼崎とペーニャの雑談は徐々に濃い内容へと変貌していた。最初こそ「今日の天気は晴れだな。素晴らしい」と当たり障りのない言葉を交わしていた。しかし内容は徐々に仕事の話しへと変わっていた。無論、ここで言う仕事とは野球である。サラリーマンが会社でキーボードを叩く行為を仕事と言うように、野球選手もボールを振ったり投げたりする行為を仕事と呼んでいる。内容は違うかもしれないが、帰る時間もほとんど同じだったりするので実はかけ離れた仕事でも無かったりするのだ。すると、ペーニャは唇を震わせながら語っていた。


「実は俺、今猛烈に不安を感じているんです。このままメジャーで活躍を続けられるのかなって」


 それはメジャーに定着して1年目の選手ならば誰でも思う内容だった。



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