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古希の星  作者: 千路文也
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016  孤独の日々


 最近の鬼崎は孤独と闘っていた。チームメイトと話をする程度で、他に親しい人もいない。両親はとうの昔に他界し、一人っ子だった鬼崎にもはや家族と呼べる者も存在しない。癒しとなる動物も飼っていないので、最近は寂しさばかりが目立つようになってきた。しかしだからと言って、交際相手がそう簡単に見つかるはずもない、しかも鬼崎は世界でも圧倒的人気を誇るメジャーリーガーなので、交際相手になるのも一苦労だ。色々と相手に迷惑をかけると思うと、自分から好きになっても声をかけにくい。だからこそ困っているのだが。



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