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015 寂しさ
70歳という高齢選手でありながらも、誰よりも練習努力を積み重ねて、強靭な精神力と肉体を維持してきた鬼崎だったが、その代償としてまだ未婚のままであった。他の日本人メジャーリーガーのほとんどは既婚済みであり、未婚のメジャーリーガーとして日本人が成功したのは史上初だとも言える。いつも家に帰ると電気は真っ暗で少しさびしい気分になるが、それもしょうがない。「自分は野球と結婚したのだ」と自分に言い聞かせる事によって何とか今までもってきたのだが、古希を迎えてからは寂しいという感情が少しだが自分の中に目覚めているのが分かってきた。この気持ちはオープン戦の時から不意に感じて、それが原因かは知らないが思うような成績を残すことが出来なかった。と言っても、オープン戦の活躍などたかが知れていると長年の経験で分かっているの成績事態は全く気にしていないのだが。




