582話 ゴブリンの群れの登場なのです。
基本二日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
それから俺たちは防具屋を出た。
俺も含め他の女神たちの装備も確認したのだが、残念ながら今以上の性能を持つ防具が見当たらなかったからだ。
それから食料品などの消耗品を買い揃えた。次の街までどれくらいの距離があるのか不明なので、それこそ大量に買い込んでアイテムボックスに入れるのであった。
それからも馬車を走らせて買い物を続けたときだった。
「……ああっ。なんか大変なことになってますっ」
メグミがそう発言する。
見るとそれがわかった。どうやら王女フセルコ殿下が魔王討伐の旅に出るのが知れ渡ったようで街中の人々が歩道で小旗を振っているのだ。
先日の帰還のとき同様に街中で祝ってくれているのがわかる。
なのですべての買い物を終えた俺たちは窓から手を振りながら馬車を王都の外まで走らせるのであった。
■
王都を出た。
すると喧騒はなくなり広々とした風景で静まり返っていた。
「はあ。やっと静かになったな」
「そうですねっ。なんかほっとしますねっ」
そうなのだ。
熱烈歓迎は嬉しいのだが、それでもずっと続くと疲れが出てくるのだ。
なので俺たちはそれから解放されて一息ついた状態になっているのであった。
「方角は西よね?」
「ふぉふぉふぉ。まずは西の大山脈に向かうかのう」
「……山脈になかったら……海の……向こう」
そうなのだ。
俺たちは国王陛下や宰相から聞いた魔王城に目指すのだ。情報としては西の大山脈の中、そこになければ海を超えた先と聞いているのだ。
なので俺たちは馬車を西へと走らせた。
辺り一帯は草原になっていて遠くまで視界が効く。空にはぽっかりと雲も浮かびなんとものんびりな旅になっていた。
だが、そののんびり気分もいきなり終わりを告げた。街道が森に差し掛かったときに森の中から緑色で小柄な体躯の醜い魔物の群れが現れたからだ。
「ゴブリンだな。数は20匹というところか」
「そうですねっ。さっさと始末しちゃいます。――ほいっ!」
「そうね。私も参戦するわ。――ほにゃら!」
「ふぉふぉふぉ。儂もじゃ」
「……アイシクル・ランス……」
隊列を組むこともなくバラバラに接近してきたゴブリンたちはメグミの稲妻魔法、ロキの炎弾魔法、アツメルコの硬貨弾き、フセルコの氷槍魔法に次々と倒されるのであった。
「まあ、数が多いとは言え、ゴブリンごときじゃ相手にはならないな」
「そうですねっ。ゴブリンじゃ100匹来ても私たちなら平気ですっ」
するとそんなメグミのセリフを不遜と捉えただろうか、突如森の奥からゴブリンの大量の群れが現れた。その数は100匹を優に超えている。
「あ、私の発言に秀子ちゃんが怒ってしまったのでしょうかっ?」
「さあ、どうかしらね。秀子はそんなに短気じゃないはずよ」
「ふぉふぉふぉ。じゃが倒すしかないのう」
「……全滅……させる……」
俺たちは馬車を降りて臨戦態勢を整えた。
そして馬車を囲むように身構える。
「「「「「「ギャギャギャギャ!」」」」」
いきり立ったゴブリンの群れは粗末は棍棒を手に俺たちに向かって走り出すのであった。
ゴブリンごときじゃ相手じゃないのです。(`・ω・´)∩
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