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1-騎士トハ-3
行き交う商人や出店で村中が賑わう。
そんな中、雑踏に負けじと声を張り上げる者がいた。
「ありえねぇって、あの人!
今日だってよ、
"俺は剣をとる!"だってさ。
大したもんだよ」
ガルシアの低い声色を真似て
皮肉めいた賞賛を送る。
「そんでさ――――」
「やめとけ、カイル」
なおもガルシアへの愚痴を並べ立てる
彼を慌てて制す。
ほら、と後ろを振り返るアルベールに
カイルは口に手を当てて押し黙った。
「あら、ごきげんよう。
未来の騎士さん」
「悪いかよ、ヘレン」
「別に」
ヘレンは二人を追い越し、くるりと振り返る。
逆光のせいか動作のせいか。
一瞬だけ輝いて見えた彼女の姿。
"そう"見てしまった自身に激しく嫌悪するアルベール。
「あなた達、お昼まだでしょ」
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