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魔法少女っているよね early access version  作者: ににん(ni-ning)
第5章 子犬の魔法少女と子猫の魔法少女
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82. 放課後の生徒会室

 常磐さんは、プル達の反応の薄さなどさほど気にしたふりもなく、話を続けた。


「で、そこで、さっき昼休みに僕が説明した『犬派猫派』論が関係してくることになるんだけど……実は、この犬派の人類なるものを創造したのが、ここにいるご主人様で、猫派の人類なるものを創造したのが、もう一人のご主人様になる……というわけなんだそうだ。」


 プル達はしょうがないので、とりあえず常盤さんの話に渋々付き合うことにした。

「ふーん……じゃあ、猫派のご主人様だから、5色の魔法少女は子猫の魔法少女になるの?」

「おーよ。だったらメグの方は、6色の魔法少女で子犬の魔法少女になるってか?」

「うーん……でも、そんな単純な話でいいのかな?」


 3人の質問を常盤さんは笑顔で受け止めた。

「ふふふ。いやあ、実に君達は話が早くて助かるよ。信じられないだろうけど、事実とは、まさに君達の言っている通りであってね。地球の人類の構成比というのが、犬派と猫派の人類で6:5となるのに対し、魔法少女の人数も、6色:5色となっているのは、ご主人様が言うには、まさにそういった理由からなんだそうだ。だから、5色の魔法少女が子猫の魔法少女マジカルキティというのに対し、我々6色の魔法少女は、子犬の魔法少女マジカルパピーっていうらしいよ。」


「マジカル……パピー?」

「ふーん……で、5色の魔法少女と6色の魔法少女で、どう違うんだよ?」

「確かに、6色の魔法少女の方が一人多いみたいだけど……」

 プル達3人は質問を続けた。


「うん。5色の魔法少女も6色の魔法少女も、使える魔法も能力も、基本的にはほとんど一緒なんだってさ。でも、6色の魔法少女には、5色の魔法少女にはいない紫色の魔法少女がいるんだって。」


「紫色の魔法少女?」

「なんだよ、その紫色の魔法少女って?」

「えっと……ちなみに、その紫色の魔法少女ってどんな魔法が使えるの?」


「あっ……ごめん。そういえば、実は僕は5色の魔法少女自体、どんな魔法を使えるのか、それすらよく知らなかったので、そのことについては、ご主人様に聞いてなかったな。今、ご主人様に聞いてみてもいいんだけど……実は、ちょっとショックな出来事があってね。……それでご主人様は落ち込んでしまっているみたいだから……だから、今はそっとしておいてあげることにしよう。」


「えっと、あの……ところで、メグはなんで落ち込んでるの?」

 プルが常磐さんに聞いた。


「うーん……いやあ、ちょっと僕達、お互いに調子に乗りすぎちゃったみたいでね。まあ、その話は追々することにして……えっと、それとご主人様いわく、5色の魔法少女は、この学校に在籍しているみたいだよ。」


「えーっ!?」

「いや、ありえねーし!」

「でも……そんな娘、見たことないよ。」

 プル達は驚きこそしたものの、常磐さんの話がまったく信じられなかった。


「あっ……そういえば私、昨日マジカルキティ達を見たよ。」

 その時、ひばりが久しぶりに発言した。


「はーっ? いつだよそれ?」

 ミアが怒ったような表情でひばりに聞いた。


「えっと……放課後に……始めにグリーンキティのミクを見て、その後にナミ、ホタル、ミクの3人が走っていって……最後にブルーキティのシノが助けてくれて……」


「えっ? 何言ってんのひばり? 放課後だったら、ずっと私達と一緒にいたじゃん?」

「そうだよ、ひばり。もしかして、放課後教室で寝てた時の夢の話してるの?」

 ひばりの話を聞いて、プルとルーシーが半ば呆れたような顔をした。


「えっ? 違うよ。昨日、放課後プル達が白黒になって、止まっちゃった時に……」

「はーっ? 一体何言ってんだよお前は?」

「えっ? でも、本当だよ。だって……」

 ひばりは、どう説明したらいいのかわからなくて、困った顔をした。


 その時、常磐さんが4人の会話を制した。

「まあまあ。それについては、支子くんがいくら話をしても無駄だろう。……さて、ところで君達。僕の話を少しは信じてくれたかい?」


「え、えーっと……」

「なー。」

「あ、あの……」

 いくら常盤さんといえど、こんな話とても信じることはできない。

 プル達は、常磐さんに答えづらそうに言葉を濁した。


 そんな3人の様子を見て、常磐さんはうっすらと満足そうな笑みを浮かべた。


「ふむふむ。なるほど……君達は、僕の人類の『犬派猫派論』とか、メグが実はあらゆるものの創造主であるとか、僕や支子君や薄珊瑚君が6色の魔法少女であるとか、それに5色の魔法少女が本当に存在していて、そして彼女達が僕達と同じ宝箱女子高校の生徒であるとかそういうことを……」


「ご、ごめんなさ……」

 プル達はその時、常磐さんに謝ろうと頭を下げた。


「まったく信じることはできなかったみたいだね。ははははっ。いやあなるほどね。やっぱりか……やっぱりそういうことになるんだ。」

 そう言って、突然常磐さんは愉快に笑い出した。

ご読了ありがとうございました。続きが気になった方は、

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