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3/3

騒がしい日常ーーー夜明け前の宴

視界に移った二人の

内一人は座り込み黙々とゲームをしている鴉天と

お腹を抱えながら

うつ伏せになってるピトフーイは

暴れた後のように長髪が乱れていた


そんないつも通りの二人へ

灯混は「ただいま」と挨拶をすると


ピトフーイは

グぅぅとお腹を鳴らしながら

「グヘ」と返事をする


灯混は恐る恐る

「ピトさんや?」と心配そうに呼びかけるが

すでによだれを垂らして気絶していた


その姿に灯混が困っていると

鴉天は灯混が帰ってきたのに

気がついてゲーム機の電源を落とすと

「おかえり灯混」と挨拶をする


鴉天も

倒れてるピトーに気付いたのか

ピトーの前に座り込むと頬をペチペチ叩く

起きようとしないピトーに「こりゃ

霊火がいないとだめだな」と

言ってピトーを背負い込むと

「いこうか」と

灯混に呼びかけた


灯混は

気絶するピトーの様子から

(今日の訓練って酷かったんだなぁ)と

一日を振り返りながら「暴食ってすごいね」と呟いた


鴉天は「こうはなりたくないね」と

呆れながら頷くが

「悪魔は基本的に魔力を媒体にして

食事をするからな

仕方ない」と割り切る

灯混も(いつもは気絶しないのに)と

心配していた


少し歩いた位置にある

大部屋につくと鴉天は

ガラとドアを開ける


視界に映る部屋には

テレビゲームや

カードゲーム

麻雀がおいてあり

周りを見渡すといろいろな

悪魔が集っていた


その中で鴉天は

壁際に座り込む猫耳白髪の化け猫を

見つけだし「霊火」と言いながら近づく

と霊火も鴉天に気が付いた

鴉天が霊火に近づいた時


霊火から白い靄が吹き出すと

霊火に化けていた

ぬらりひょんのヒョンが

「きょほ、きょほ、きょほ」と

笑いながら現れるが

鴉天はヒョンをサラッと無視し

霊火を探して何処かに消えてしまった 

その姿を見てヒョンは嬉しそうに

「無視はひどいて」と呟く

そんな様子に灯混は

「ヒョン・・・・」と呆れ気味だった

ヒョンは変化や生物の特徴を

付与しいたずらまでこなすことが得意な悪魔だった

そんな日常的ないたずらを漫才かのように

鑑賞しながら将棋を打っている二人がいた


天邪鬼の天鬼はパチと

将棋を鳴らしながら

「アイツらはいつ見ても

おもしろいねぇ」とケラケラ笑いながら

影鰐の月影に話しかけると


月影も将棋をパチと

鳴らしながら「そうか?」と疑問を浮かべると

急に盤が見えなくなる


いつの間にか近づいたヒョンが

将棋盤に顔を突っ込んで妨害しながら

「おぉ」と感嘆を漏らしていた


天鬼は追い払うように手を振りながら

「じゃまだじゃまだ」と言って

「離れてみてな」と注意する

妙にヒョンの扱いが慣れている天鬼だった


パチ パチ パチと秒針の代わりに

駒が置かれていった


数分が経つとニヤニヤし始めた天鬼がパチと

音を鳴らして「月影・・王手だぁ」と

宣言したが月影は焦らずに「残念」と返す


少し変わった三人組を

観察していた灯混は少し飽きてきたのか

テレビをつけ始めた

その音に気づいた月影は

自分の影に手をツッコむと

影からお菓子を取り出した

影でお菓子を持つと

「おらよ 小僧」と言って投げ渡す


月影の呼びかけに気付いた灯混は

投げられた袋をキャッチすると

嬉しそうに「ありがと」とお礼を言った



そして灯混が袋を開けた頃に


完全回復したピトーと猫を抱えた鴉天が戻ってきた

抱えられた猫は

灯混を見つけると

鴉天の腕から飛び降りた

勢いよく走りながら

人の姿に変化した霊火は「おかえり」と

あいさつをした


ピトーもそれに続いて

化け物級の腕力で抱きついて

「おかえり」とあいさつをするが

当然 返事などできるはずがない

・・・はずだが身体強化を駆使した灯混は

ピトーの腕力に苦しみながら

「ダダイバ」と挨拶を返す


苦しそうな灯混に

霊火はッハとしてピトーを引き剥がすと

別室へ連れて行く

将棋盤のあたりを通りかかると思い出したように

ヒョンの首ねっこも掴み

現行犯逮捕のように

説教部屋へ連行されていく


現在連行中のヒョンの

「あぁぁれ〜〜」という叫びだけが残された

ヒョンをチクった鴉天は

すでにゲームをしていた

騒ぐ悪魔が減り

夜は静かに過ぎていった


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