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ザ・レッドクルス  作者: あばたもえくぼ
40/80

第40話  夜襲をかけろ!

低予算映画って良いもんですねぇ。

第40話  夜襲をかけろ!


 地球軍の兵士たちは、火星での一斉攻撃計画を始めるようだった。

これ以上、負傷者を出させるわけにはいかなくなったのだ。

それに敵軍もかなり消耗しているようだった。

補給物資、医療品や食料、武器弾薬などを断ったのが効いたのか、破れかぶれになっているらしかった。

地球軍は、地球から援軍を呼んで、どこから掻き集めたのか、1000隻以上の軍艦による攻撃部隊の到着を待っていた。

地球軍連合艦隊といったところか。

この戦闘が開始されれば、敵はすぐに撤退するだろう。

そのための兵力増強と、緻密な攻撃計画だった。

戦いが激化する。

火星はあちこちで戦闘が起きるだろう。

私たちナースも、レッドクルス号で前線に行く。

その用意を徹底した。

攻撃開始は二日後の夜だ。


 私たちはその間、レッドクルス号の中で過ごした。

「アイヴィー先輩、この戦いで火星の戦闘は本当に終わるんでしょうか?」

 シュシュは私に訊いてきたが、そんなの私にも分からない。

「そう祈りましょう」

 それしか言うことは無かった。

 情報によれば、敵軍も今回の戦闘に、一斉攻撃を仕掛ける用意をしているということだった。

負けてもいいから、徹底抗戦をする気らしかった。

どこまで勇敢なのか、または愚かなのか、分からなかった。

これも戦争の一つなのだ。

戦うからには皆殺しというか、一掃しなければならない。

相手も覚悟の上での戦いなのだろう。

国に命令されてのことかもしれない。

それでも戦いに手を抜くつもりは、さらさらない。

向かって来るからには、相手は皆、敵とみなす。

私たちは、地球軍の兵士たちが傷付いたら、助けるだけだ。

戦いに関しては兵士たちに任せよう。


 二日後、前線で小競り合いを繰り返していた地球軍とグラデュアル軍だったが、いよいよ地球軍の艦隊が火星までやって来た。

ここまで大規模な艦隊編成は、地球側も初めてなのだろう。

今まで訓練に明け暮れていた、地球の軍人たちもまた、優秀な人材たちで、戦闘経験が無くても十分に戦える者たちばかりであった。

実戦投入されるのは、入隊した兵士の責務であると同時に、使命でもあるのだ。

私たち従軍ナースもそうなのだから。


 1000隻を越える地球軍艦隊は、夜を待つと一気にグラデュアル軍の陣取っている前線に、砲撃して潰していった。

これではグラデュアル軍もひとたまりも無いだろう。

敵も砲撃を開始してきた。

夜なので、暗い中にたくさんの光が、花火のように光っていた。

ボンボンボンと、ひたすら連続した着弾の音が聞こえる。

爆発音がひっきりなしにこだました。

グラデュアル軍の戦力がどれぐらいなのかは知らないが、軍はいろいろ統計を取っているだろう。想定して、敵の軍勢を見積もり、どれぐらいの攻撃を仕掛ければ良いのかを割り出して、その計算通りに攻撃している。

無駄のないやり方だ。

正しい戦争のやり方と言えるだろう。

しかし、砲撃だけでは敵は撤退しない。

やはり歩兵を投入して、一掃することが大事なのだ。

地球軍の兵士たち5000人を戦車隊と同時に敵陣に突入させると、やはりというか、敵の砲撃を受けた。

グラデュアル軍はなけなしの兵器で、攻撃をしてくる。


 レッドクルス号は出動を要請された。

私たちも前線へ行くのだ。

火星での大規模作戦に投入されるのだ。

私たちはレッドクルス号内で、前線に下りる用意をした。

艦隊の最後尾で、前に続いていく。

この夜襲が成功すれば、火星のグラデュアル軍は落とせるはずだ。

あとは、負傷兵の救出だけだ。

激しくなる戦闘が、夜中まで続く。


 日が昇る前にすべてが片付くだろう。



読者の皆様には感謝しかありません!!

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