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ザ・レッドクルス  作者: あばたもえくぼ
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第39話  志願兵募集?

目の使い過ぎなので、目を休めたいです。

第39話  志願兵募集?


 私は誰もいない食堂で、台拭きをしていた。

シュシュがやって来て、手伝ってくれた。

私とシュシュで、食堂をキレイにしていく。

その時、食堂の壁に設置してあるモニターの電源が付いたままになっていることに気付いた。

私は消し方が分からずに、シュシュを呼んだ。

「ねぇ、シュシュ。これ、どこを押せば消えるんだっけ?」

 私は適当にモニターの背中にあるスイッチを押していた。

「先輩、消し方分からないんですか?もう、しょうがないですね」


 シュシュはこのモニターに詳しいのか?

 でも、言い方が偉そうだ。

 先輩に敬意を示せ!


「ここを押せばいいんですよ」

 モニターの右にある、黒いボタンを押せば、すぐに消えた。

「ありがと」

 私は素直に後輩にお礼を言う。

 シュシュが今度は、ボタンを押した。

「さぁ、先輩、自分でやってみてください」

「え?」

「自分でやってみないと覚えないでしょ?」

 

 なんかムカつく‥‥‥。

 でも一理ある。


 私がボタンを押す前に、モニター画面からCMが流れた。

カッコいい戦闘機が飛び交う映像が現れる。

壮大な音楽が食堂に響いた。

しかもカッコいい黒人の軍人が、ナレーションを言う。

この軍人は役者だろう。

ただのコスプレだ。

その軍人に扮した役者が映像を観る者に語り掛ける。

『地球の運命は地球が決める。自分の星を守るのは、君たちだ。さぁ、そこの君も参戦しようじゃないか!地球軍へ入隊しよう』

 また、今度はカッコいい軍艦が、全体を舐めるように映し出される。

さすがのプロパガンダだ。

こういうCMを流して、地球の人たちに軍隊への入隊を促すのは、どこの世界でも一緒だ。


「先輩、早く消してくださいよ!」

 シュシュが私に怒るように言った。


 うるさいな。

 あなたの存在を消そうか?

 余計な労力を使いたくないからやらないけれど。


 まぁ、私は言われた通りにボタンを押して、映像を消した。

「はい、消したわよ」

「先輩、軍隊の映像に興味があったんですか?」

「別に」

「今、CMに釘付けでしたよ?」

「ああ、なかなか良く出来たCMだったなと思って‥‥‥」

「良く出来たCM?」

「カッコよく見せてるからね」

「そりゃあ、軍服の男性が出れば、カッコいいですよ」

「やっぱりそうなのかな?」

「そうですよ。女子は皆、惚れます」

「このレッドクルス号の乗員は、セーラー服が基本だけどね」

「セーラー服はセーラー服で、確かにカッコよくは思うけど‥‥‥」

「あのロイって海兵隊の人は、イケメンですよね?」

 

 この子、面食いだな。


「あの人に憧れてるの?」

「ええ。出会いがあるのなら、彼に決めますよ」


 この戦争時下に出会いって‥‥‥。

 まぁ、恋愛禁止ってわけじゃないけど。

 それでもシュシュは浮わついてると思う。

 それもこの子の長所か。


「先輩は誰か憧れてる人はいますか?」

「私?」

「そうですよ。正直なとこ、どうなんです?」

「特には‥‥‥」

「そうなんですか?」

「うん。別に‥‥‥」

 私は今は恋愛に興味はない。

 大切な妹のことだけしか考えてないのだ。

 今は別に、それだけで良いと思ってる。

「面白みが無いですね、先輩は」


 ホントにいちいちうるさいな、この子は。

 地球まで放り投げてやろうか?

 宇宙服は着せてあげるから、飛んでいってくれ。


 私は食堂の掃除に戻った。



読者の皆様に幸あれ!!

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