第38話 野戦病院へ!
カレー作りました。
第38話 野戦病院へ!
グルーヴァー基地の南に、野戦病院があるのを聞いたが、そちらは巡洋宇宙艦スタンドシーザーQが、守っているらしかった。
以前、地球軍の兵士が、敵の野戦病院を攻撃したという話を聞いた私は、次の目的地である、その野戦病院の負傷兵たちを預かるべく、レッドクルス号が出発することとなった。
野戦病院が空爆されれば、たくさんの兵士が死ぬ。
それを阻止しなければならない。
敵の火力だけは、あなどってはいけないのだ。
砲撃戦に関しては、敵の火力はまだ、強い。
レッドクルス号は発進し、野戦病院へと向かった。
二時間かけて、野戦病院に到着したレッドクルス号は、スタンドシーザーQと合流した。
私たちナースは、野戦病院の搬出口から、患者をレッドクルス号の中に入れる。
負傷兵たちの他に、民間人の負傷者もけっこういた。
そういえば、火星の市街地ノアというところがあるんだった。
その街を守ることも大事だ。
火星の人類がいるのだから、民間人の救出も任務の内なのだ。
野戦病院は兵士たちの方を優先するが、レジスタンスもいる。
彼らもグラデュアル軍と戦う兵士たちの一員だ。
戦える者は戦う。
それが戦争なのだ。
レッドクルス号の中に患者を移し終えた頃、やはり敵の軍勢がやって来た。
グラデュアル軍の有人戦闘機部隊と爆撃機だ。
こちらは無人戦闘機の軍団を搭載している。
それに、スタンドシーザーQもいる。
交戦となれば、無人戦闘機ロブスターRの出番だ。
レッドクルス号の搭載機を出す命令が出た。
500機を越えるロブスターRが出動する。
敵のバルト4攻撃機は有人なので、グラデュアル星人が乗って、戦闘を行うのだが、無人戦闘機の方が、判断は速い。
たちまち空中戦が始まる。
レッドクルス号も、攻撃を支援した。
高角砲と高射砲の全砲門を開いて、敵の戦闘機を狙い撃ちする。
敵をロック・オンした砲台は、確実にバルト4を撃墜していった。
ほとんどハエ落としだ。
この調子で爆撃機も落としていった。
しかし、煙にまぎれて接近してくる敵の戦闘機もいた。
爆撃機を援護している。
敵の爆撃機群は、野戦病院の周りに爆弾を落とす。
1トン級の爆弾だった。
病院のガラス窓が、爆風を浴びて、全部がバリーンと割れる。
レッドクルス号は、スタンドシーザーQに連絡を入れた。
スタンドシーザーQもレッドクルス号の通信を受ける。
どうやら敵を挟み撃ちにする作戦を提案したようだ。
ロブスターRの大群で敵を囲み、砲撃で仕留めていくという、効率の良い戦い方をするつもりのようだ。
サンジェルマン艦長の案らしい。
その方法は、理にかなっていた。
敵のバルト4は、次々に落ちていく。
一方的な戦いになってきた。
さすが地球軍だと思った。
戦略は成功のようだ。
周りを囲まれているため、敵の戦闘機群は逃げることすらできない。
サンジェルマン艦長は敵機を全滅させるつもりのようだ。
数十分後、やって来た敵の戦闘機はすべて撃墜してしまった。
完勝である。
その時、敵がやって来た方向に、大型空中戦艦が、現れた。
敵の空母だ。
電信が入る。
『こちら、グラデュアルの火星占領軍の戦艦、アガサプルコグ80。通称皐月。艦長のリンダ・メイより交信。そちらの軍艦との一対一の勝負を申し込む』
敵はタイマンを要求しているようだ。
『応答しろ!さもなくば、こちらから仕掛ける』
挑発には乗らなかった。
レッドクルス号とスタンドシーザーQは、敵空母に攻撃を加える。
被弾してもこちらへ向かって来るじゃないか。
レッドクルス号は、コスモハープーンを発射した。
敵空母に届くまで、あと10秒。
カウントダウンする。
アガサプルコグ80は、退避行動に出るが、ロックされているので、逃げることなど出来ない。
そのままハープーンは着弾する。
大爆発を起こすアガサプルコグ80。
敵空母撃破!
戦果は大なりだった。
この戦闘は、地球側の圧勝に終わった。
読者の皆様に幸あれ!!




