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第4話

毎度毎度遅くてすみません。

母さんに呼ばれて下にいこうとして、体が小さかったことに気づいた俺は書庫の扉の前で待ち、母さんに抱かれてリビングにいくと、向かいの家に住んでいるミーナが俺のことを待っていた。


ミーナは今の俺にとって唯一の友達だ。

この村には、近い年齢の子供があまりいないらしくミーナに嫌われてしまうと俺はボッチになりやすくなってしまうので、できるだけ遊んであげるようにしている。


「カイル!」


名前を呼ばれただけだが、言いたいことは顔をみればわかる。

目は口ほどにものを言うから…ではなく、毎度のことだからだ。

どうしてもっと早く来なかったのか?

だろう、それに対しては反論したいが幼児にそんなことをいっても理解できないだろうし、泣かせるかもしれない。

そんなわけで、ミーナの要望を聞き遊ぶことにした。


要望に答えて絵本を三冊ほど読んであげると、機嫌も治った。


親の前では、普通の子供を演じるようにしているので言葉をしゃべることができる貴重な機会である。


「カイル~、ごほんあきた~」


「ほかののことする~」

この世界の子供の成長が早いのか、元々の成長スピードなのかはわからないがミーナも多少はしゃべれる。

言葉がよくわかってないので、『の』が多かったりはするがコミュニケーションが取れないこともない。


さて、今日は何をしようかな。

昨日は『あっちむいてほい』を教えてやっていたし、今日もそれでいいか。


「じゃあ、『あっちむいてほい』をやろうよ」


「うん、やるっ♪」


というわけで、昨日に引き続き俺達は『あっちむいてほい』を30回ほどやった。

そして、


「ミーナあきた~」


と言い出した。

まあ、よく30回ももったなとは思う。

正直5回目くらいからこちらは飽きていたが、ミーナは飽きずにやり続けた。


「じゃあ、手遊びでもするか?」


「なにそれ?やる!」


「アルプス一万尺っていう曲に合わせて二人で同じように手を動かすんだよ」


「そのおうたしらない」


「じゃあまずは歌を覚えるところから始めようか」


「カイル、またね~」


「うん、また明日」


遊ぶことに満足したミーナがやっとかえって行った。


「カイル、ミーナちゃんとは何をして遊んでたの?」


「うーんとねぇ、おうたをうたいながらてをうごかすあそびをしたの」


「そう、楽しかった?」


「うん!」


子供のふりって精神に来るものがあるなぁ

ごりごり削られていく感じがする。


夕飯を食べ、母さんに手で撫でられ夢の世界に飛び立ちそうになるなか両親の話し声が聞こえてきた。


「あなた、カイルったら今日も私の教えてない遊びをしていたのよ」


「さすが俺の子!将来は天才だな!」


「あなた、少し落ち着いて話を聞いてちょうだい」


「なんだ?」


「カイルはねまだ1才なの。それなのに、ミーナちゃんに本を読み聞かせてあげて、私の聞いたこともない遊びをしたり歌を歌ったりするのよ?」


「なにか特別なスキルがあるってことか?」


「そうならいいんだけど、私は違うんじゃないかと思ってる」


「でもよ、そんなスキルがあったとしてもなかったとしても今あいつは俺達の子なんだ、今まで道理にすればいいじゃないか」


「まぁ、そうね」


「だろ」


ナイスだ!父さん、危うく俺が得たいの知れない子扱いされるところだった。

以外とよくみているみたいだな、これからは今までより注意するようにしなければ……


それから数日がたち、俺は詠唱の載っている本ではなく、スキルについてかいてある本を読んでいた。


俺としては詠唱について書いてある本で、詠唱省略や無詠唱について調べたかったのだが、その本をとるように頼み込むのは一才児として不自然なため諦めた。


この本に書いてあることをまとめると


この世界にはスキルというものが存在し、これがあるかないかで、作業の効率などが違ってくる。


例えば、素人が日曜大工などで机を作ったとしよう。

この時素人でもスキルがあると、作業が素早かったり歪みのない机を作れたりするのだ。

これがスキルによる補正効果だ。


別にスキルがなくともその仕事などをすることはできる。

ただ、それを職業に関しては、スキルがうまく使えるものを選んだ方がいい。


スキルには、生まれた時から持っている人と持っていない人がいる。

持って生まれるスキルというのは、通常では取得できないスキルや血筋で受け継がれているものが多い。

それらは生まれた時からスキルレベルがある程度あったりなどして強力な場合がほとんどである。


例えば、王族や貴族なら『気品』というスキルを持っていることが多い。


そんなスキルだが、確認するにはステータス画面を開くか『鑑定』というスキルを使うしかないらしい。

『鑑定』のスキルを持っている人はごく僅からしく、大抵貴族や王族が囲っているらしい。


魔法にもスキルは存在するらしい。

スキルレベルが高い方が、難しい魔法でも使えるというようになっているらしい。


つまり、この世界はスキルが多く、レベルが高い方がよいとされている。


ただ、スキルという才能は努力をすれば伸びるし増える。

努力家が暮らしやすい世界なのかもしれない。


この本を読んで俺はステータス画面を開こうとしたが、本には開き方が書いてないうえに、「ステータスオープン!」と叫んで何も起こらなかった日には恥ずかしくてたまらないので、母さんたちに聞いてみようかと思う。


俺は、明日はミーナと何をして遊ぼうかと考えていることに気づき精神というのは外見年齢に引かれるものかと苦笑しながら寝るのだった。

次回も一週間くらい空くと思います。

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