最終話? 転移とは
今回ばかりは、油断してしまっていたけど仕方ないだろう。
まさかあのタイミングでこんな事になるとは・・・・。
チュンチュン
「・・・・もう朝か、もう少し・・・・。」
めっきり朝も冷え込み、布団から出るのか苦に思える今日この頃。
だけど今日は、いつもよりも暖かい感じがする。
天気も良く、眩しい日差しも感じるので起きるかな。
ピカッ!
「良くぞ参られた、勇者よ。」
「・・・・。」
「早速で悪いが今我国は、かつてない危機に瀕しておる。どうか勇者の力を貸してくれぬか?」
俺は、立派な石作りの部屋に立派な装飾をされた椅子に座る偉そうなおっさんを頭を抱えて無視した。
まさか、睡眠中に仕掛けてくるとは、もっと警戒しておくべきだった。
「断る」
沈黙して、待つ偉そうなおっさんに言い放った瞬間。
ピカッ!
「良くぞ参られた、勇者よ。」
違うおっさんの前に移動していた。
だいたいの展開は、読めて来たぞ~。
ピカッ!
「良くぞ参られた、・・・・」
ピカッ!
「良くぞ参ら・・・・」
ピカッ!
「良く・・・・」
ピカッ!
「・・・・」
ピカッ!
「ピカ、ピー。」
ピカッ!
「・・・・」
ピカッ!
「・・・」
ピカッ!
「・・」
ピカッ!
「・」
ストーーープ!
おっさんの顔が代わる代わるしてたら酔うわ!!
だが俺の意志とは関係なく、転移は続いた。
うっぷ。
一方、フラニー達は・・・・。
「大変大変~~! ユウくんが攫われちゃった!!」
「うむ、召喚術の発動を感知して来てみればユグル殿の気配が消えているな。」
「助けに行かないと!」
「うむ、許可しよう。」
「タイムパトロールです! 事情は、把握しています! 今すぐこの子達を連れてユグルさんを助けて来てください!! でないと未来が・・・・。」
「この子達は?」
「RABIシリーズです。」
「RABIシリーズ、完成していたのね。」
ピカッ!
「貴様達は、何も者だ! さては、勇者をさらったのは貴様達か!!」
「ユウくんは何処!!」
「ユウくん? 何を分けの解らない事を!!」
「RABIちゃん達、最大出力でやっちゃって~~~!!」
ドッカーーーーーーーーーン!!!
「「「ギャーーーーー!」」」
「ここじゃなかったみたいだね、次行こう!」
ピカッ!
「貴様達は、何も者だ!!」
「ユウくんは何処!!」
「ユウくん?」
ドッカーーーーーーーーーン!!!
「「「ギャーーーーー!」」」
ピカッ!
「貴様達は、何も者だ!!」
ドッカーーーーーーーーーン!!!
「「「ギャーーーーー!」」」
ピカッ!
ドッカーーーーーーーーーン!!!
「「「ギャーーーーー!」」」
ピカッ!
ドッカーーーーーーーーーン!!!
「「「ピカーーーーー!」」」
ピカッ!
ドッカーーーーーーーーーン!!!
「「「ギャーーーーー!」」」
ピカッ!
ドッカーーーーーーーーーン!!!
ピカッ!
ドッカーーーーーーーーーン!!!
こうして、召喚術を行った国々は滅び、召喚術の継承は途絶えた。
俺も無事に家に帰る事が出来た。
また、神々もこの事態を重く受け止め、転移法という法律を設けられ、[第一条:ユグルにかかわるモノへの一切の転移を禁じる]が満場一致で可決された。
俺、何もしてないよね?
ちなみにタイムパトロール隊も表彰されたとの事、RABIシリーズを投入し、フラニー直接攻撃を阻止した事が理由らしい。
大げさな。
これで俺の人生にも平和がと思っていたが考えが甘かった。
俺達への転移行為が禁止なだけで、あちらからやって来る場合は、別の話の様だ。
そのせいで俺の喫茶店も変な者たちが出入りしている。
まだまだ、普通の生活は、遅れそうになかった。




