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16話 スライム

フラニーも帰って来て積もる話もあるのでのんびりとコタツに入る。

何か忘れている様な気がするがとりあえず、赤ちゃんの事を話さねばなるまい。


「この子の名前どうしようか?」

「ミソノちゃんとかかわいいと思うよ。」

「おお~、フラニーにしては、可愛い名前考えたな。」

「でしょう! 私が大好きなお料理の味噌スープの味噌だよ!」

「前言撤回、違う名前にしよう。」

「え~、味噌乃ちゃん可愛いよ!」

「じゃ、せめてカタカナ表記にしてやってくれ。」


愛娘よ、押しが弱い父を許してくれ。

そして、全国のキラキラネームとか付けられて悩んでる子供達、世の中には、命名理由もその名前も可哀想な子がいるんだ。

どうか自分は、愛情持って着けられた分、幸せだと思ってくれ。


「ミソノ可愛いよね、ミソノ~♪」

「ダ~ダ~♪」

「ほら、ミソノだって喜んでいるよ?」

「・・・・本人が良いならそれで良いが。」


ひとしきり、ミソノを可愛がったフラニーは、おもむろに異世界から持ち帰った小さな袋を取り出した。

中身に嫌な予感しかしなかった俺は、緊張し、身構える。


「これはね、マジックバックって言ってね、元はもっと地味な袋だったんだけど いろいろと可愛くお裁縫したら、中の空間が広がって、予定よりもイッパイお土産持って帰って来れたんだよ。」


何て事を!!


「それでちょうどミソノちゃんにピッタリなモノがあるんだよ!」

「ダ~!」


愛娘よ、喜んだらダメだ!


「じゃじゃ~ん! 五色スライムくん達です!」

「ダ~!!」

「ああ~;;」


予想以上に変なモノ出してきやがった。

コタツの上に置かれた五色のスライム達は、ちょこっと出した触手?でそれぞれポーズを決めている様にも見えるが戦隊モノなのだろうか?


「まずは、真ん中の赤色のスライムくんだね。 この子は、体温を自由に上げ下げする事が出来て、加熱殺菌とか出来るんだよ♪」


殺菌と湯沸かし係?


「次が青色のスライムくん、この子は、取り込んだモノを汚れと分離してくれて、綺麗に掃除してくれるんだよ♪」


洗濯機係?


「それで、緑色のスライムくんが空気中のウイルスや菌を吸収してくれるんだよ♪」


空気清浄機係?


「それと黄色のスライムくんが取り付いて、その生態に合わせたメディカルチェックと治療が行えるんだよ♪」


医療係?


「そして、最後の白いスライムくんがなんと、栄養満点のミルクを出す事が出来ます!」


おかーさーーーん!!

心なしかスライム達がドヤと胸を張っているきがする。


「・・・・危害を加えない事と家から出さないなら飼っても良いんじゃないか?」

「やった~! この子達、良い子だから危ない事しないから安心して良いよ♪」


俺が折れるのが早いと思っただろ?

これが大人の対応というやつさ。

決して、言っても押し負けると思ったからじゃないんだからね!


それは、そうとやっぱり何か忘れている様な・・・・。

赤ちゃんの事も決まったし、フラニーも無事帰って来てるし・・・・、アマタだ!!?


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