14話 コウノトリ
フラニー達が何処かの世界に飛ばされて10日ほど経ったがまだ帰って来ない。
まさか、年末年始を一人で過ごすことになるとは、思ってもいなかった。
※魔王と神様は、視界に入っていません。
ぼ~っと空を眺めていると何やらこちらに近づいてきている物体があった。
徐々にその姿が鳥だと解る様になってくる。
だが普通の鳥とは、何かが違う。
鶴の様な姿に青い羽根、口には、バスケットの様な物を咥えている。
その変な鳥は、我が家の上空まで来て、姿が消えた。
「お届け物です。」
「はい?」
見上げていると不意に前方から声が聞こえて来たので視線を前方へ向けると青い鳥がいた。
「うぉ!? ビックリした!! どちら様で?」
「青鳥宅急便です。」
「・・・・さっき上空にいなかった?」
「はい、テレポートして、カッコ良く登場させてもらいました。」
「もっと遠くからすればいいのに。」
「わがまま言わないでください。」
「俺が!?」
「お届け物です。 こちらにサインを。」
「スルー!? ・・・・それでお届け物って?」
「こちらになります。」
バスケットを前に出されたので覗き込むと可愛らしい赤ちゃんが入って、っておい!!
「赤ん坊じゃないか!!?」
「はい、あなた方夫婦は、仲睦まじく、いつも寄り添い、理想の夫婦像なのでお2人にこの子を授けます。」
「・・・・フラニーいないんだけど?」
「・・・・あら? おかしいですね、情報によると一緒にいるはずなのですが? となるとあなたがフラニーさんですか?」
「ぼくちん?」
「そんなわけあるか!!」
「それじゃ・・・・?」
「吾輩か?」
「それも違うから!!」
「私ですか?」
「いや、あんたが運んで来たんだろう!!?」
「オラだか?」
「誰だよ!!?」
魔王、神、青い鳥ときて、しらない通りすがりの人まで参加してきやがった。
しかし、フラニーがいないのに子供を受け取る分けにもいかない。
ぜったに変な事になって俺の命が危なくなる。
「受け取り拒否ですか?」
「いや、フラニーいないから俺の独断では決められないから。」
「ぼくちんは、良いと思う。」
「吾輩もだ。」
「無責任な事言うな!!」
「お試し期間と言う事でどうでしょうか? 1週間以内ならクーリングオフも出来ます。」
「物みたいに言うな!!!」
「オギャーオギャー!」
「ほら、大きな声だすから。」
「俺の所為!?」
「あ、次のお届け先に遅れてしまいます。 でわでわ」
「ま、待て!!」
だが一足遅く、青い鳥の姿は忽然と消えた。
いや、上空にいるが。
それにしてもテレポート距離短いな。
「ダーダー」
「どうやら師匠の事をパパと分かっているようだな。」
「吾輩が祖父と言ったところか。ハッハハ」
「はぁ、これからどうしよう。」
「ちゃんと認知してもらって、えがったな~。」
「あんた、まだ居たのかよ!!?」
ハァ、本当にこれからどうしよう?
フラニー早く帰って来てくれ~。




