40話 マージン商会のイヌマとの初会い、そして魔法契約
ボクは今、パパの仕事部屋にいる。
そこには大きなテーブルにソファ、どっかの湖かな?めちゃくちゃ綺麗な絵だぞ。
森の中かな?太陽に反射してる湖面がめちゃキレイだぁー。
「カイト、待たせたな。では、客間に行くか?」
「はい」
ボクがパパを待っていたのは、あれだ。
子どもだけで商人と会うのは、騙されたりしたらまずいかららしい。
「待たせたな、マージン商会のイヌマだったか?」
「はい、お初にお目にかかります。マーシュ辺境伯様」
いや~、さすがだね、大商人だね。
やっぱり女性だった、珍しー。
貴族のましてや辺境伯のパパを相手に堂々としてるよね。ってあれ?
ごめん、僕見てないよ。一礼しているマージンさん、見えてますよー、谷間。
ってパパ、鼻の下伸ばさなーい。
あとからママにバラしちゃうからねっ。
ダウニーのダウニーはちょっとだけ、起っきしました。耐えてる模様。セバス、以下同じく!
ちょっと鑑定眼君、パパやセバスのそっちの話は聞きたくないからなっ。
「うううんっ」
パパ咳払いして、誤魔化してやんの。
「呼び出してすまなかったな。実は欲しいのがあるのだが、それを貴殿の商会が取り扱ってると聞いたが」
「それは、どのような商品でしょうか?私共商会は少し変わったものを取り扱ったりしてるのですよ」
「ナダンソウソウってあるな、あれが欲しい」
「まぁ、マーシュ辺境伯様、ナダンソウソウでございますね、私共が取り扱ってますのよ、ただ珍しい植物で辛いのでなかなか売れないのです。買い付けた者からは「甘くて美味しい」と聞きましたけども、かじっても辛いばかりで、実はあまりオススメできませんのよ」
「オススメ出来ない?君は、半年前に我がマーシュ家の料理長ゴードンにナダンソウソウを売ったそうじゃないか?君はなにか?貴族の家の料理長に嘘をついて買わせたのか?貴族の家の料理長に嘘をついた事は、その家長であり、マーシュ家当主、マーシュ辺境伯の私に嘘をついたことになることを、まさか知らぬとは言わないよな」
パパー、怖い、めちゃ怖い。
いつものお茶目なパパじゃなーい。
みて、イヌマさん、真っ青じゃん。
「申し訳ありません。決して、マーシュ辺境伯様を騙そうなんて思ってませんでした。私も譲り受けたばかりで美味しいという事と珍しい事に興味を持ちまして、試しに仕入れたのでございます。こちらのゴードンさんの料理の腕は超一流。きっと彼ならナダンソウソウを美味しく頂けると思ったのでございます」
めちゃ早口になってんじゃん、かわいそー。パパに睨まれて、縮み上がりそう。
え?また鑑定眼君?なになに?
イヌマの胸が張り裂けそうな模様?
いや、そうだよね?あの爆乳なら納得って、ちょっと張り裂けるんなら前ボタンでね。ぐふふ。
「そうか、わかった。私を騙そうなんてするなよ、騙すなら·····潰すまでだ」
「滅相もございません。私も、このマージン商会のイヌマ、辺境伯家に忠誠を誓います。契約魔法でも交わしても構いません。ナダンソウソウも忠誠の証として献上致しますゆえ、今後ともご贔屓によろしくお願い致します。なんなら愛人契約もできます」
「なに?愛人契約だと?すまぬ、そんな事はしなくて良い、私は妻が怖っ、いや、妻を愛しているからな」
ママー、パパがママの事怖いらしいょー!
後でばらしちゃお!
「それは、失礼しました。」
「いや、構わない。しかし、契約魔法は交わして貰うぞ」「セバス、用意を」
「はい、旦那様。」
って、セバス用意周到だよね、さすがだね。なんて書いてあるんだろー。
【マージン商会、そしてそこに勤める者全ての者はマーシュ辺境伯、及びその家族、そしてその屋敷の者に忠誠を誓います。】
だよね?だよね?そうでなくっちゃ。
んで、続きは?
なんだよ、これー、マジか?
「《《嘘ついたら針千本飲ます》》」って、書いてんじゃん。こんなとこで使ってたのか?




