37話 さあ、おじさんで魚汁を作ろー
「ゴードンいるー?」
「カイトお坊ちゃま」
あはは、なんだよ、ゴードン。
鼻声っ、鼻つままないでいーよー。
「ゴードン大丈夫、匂い薄くなってるからっ」
「あら?あら、あーら、不思議。臭わない、むしろなんかいい匂いかもしれないです、ます」
って、また、です、ますになってるぞっ。
いつまで緊張するかな?笑うわー。
っておいおい鑑定眼君、また?
ゴードンのゴードン、最近起立不足、緊急事態発生、緊急事態発生!ってなんだよ。
知らないからね、そんなこと。
しかも、(あら?あら、あーら)っていつの間にオネエぽくなったのさ。
「さぁ、ゴードン、いよいよミソを使うよ、材料一緒に用意してくれる?」
「はい、坊っちゃま。まずはなにをご用意しますか?」
肉にしよ、豚肉。
そしてあれだよ、ナダンソウソウ。
まだ出汁の元になるものを見つけてないから、お肉から出汁を取ろ。
「豚肉、あとはナダンソウソウ持ってきてくれる?」
「え?あれ、食えないですよ、てか、もうないですよ」
なんだとー。ダメじゃん、ダメじゃん。
「なんで、野菜庫にあったじゃん。」
「あ、あれはもうないっすよ、多分腐っちまったですよ、ぶよぶよしてたから処分したです、ヘイ」
「そ、そんな、ナダンソウソウがなくちゃ、作れないじゃないか。」
「直ぐに、あの商人を呼んでっ、直ぐにナダンソウソウ仕入れるよっ、セバス」
「はい、カイトお坊ちゃま。お呼びですか?」
やっぱり居たか。
「ナダンソウソウを売りに来た商人を大至急呼んでくれる?」
「はい、坊っちゃま」
「商人が来るまでにオジサン取ってきて」
「オジサンは取るも何も、ここに居ますでしょ~」
マール、それは人間ね。確かに、ゴードンはおじさんよ、けど、違うよ。
「違うよ、そーじゃなく、魚のオジサン」
「私が取ってくるです、坊っちゃまとマール様はお待ちくだせぇ。」
「ありがとう。じゃ、早速作るよ。オジサンをまな板に置いて。」
「ヘイ」
······················ ん? ····················あれ?
「ゴードン、作らないの?」
「え?坊っちゃまが作るのではないですか?」
「え?ボク作らないよ、作り方しか知らない、だからゴードンが作って?」
「分かりました、では作りましょ」
「まずは、魚を下処理をして、頭と体に分けるように切って」
さすがゴードン。料理長だけあるや、手際がいい。
「鍋に水を入れて、火にかけて。沸騰したら魚を全部お湯に入れて、そのまんま30分煮て」
「坊っちゃま、頭と骨は取り除かなくていいですかい?」
「いーの、そのまんまね」
「豚肉も、薄くスライスしてね、長さはこれくらいに切って」
5cmくらいの幅を指で指示する。
「おっと、違う鍋に入れるからね、別の鍋に作るから。別の鍋に水を入れて沸騰させてね」
さてー、今日は2種類つくるぞ!
あら汁に豚汁、ひゃー楽しみー
あー、オジサン、いい匂い出してるー。
加齢臭じゃなくて、華麗臭なの?
なんちゃって。




