207話 祭りのあとに消えた男とスライムの使い道
今の現状。
祭りで優秀な成績だった人、見込みありの評価をもらった人が騎士団に入団した。
早速訓練を受け、悲鳴をあげている様子。
あの祭りのアスレチックは序の口で、それ以上に厳しいとは思わなかったみたい。
石が飛んでくることも想定外で、石に当たっては悲鳴をあげているみたい。
けどまだ音を上げている人はいないみたいだ。頑張ってねーって思いでボクが手を振ると何故がモジモジした人が続出。
あと、1人祭りにいた掃除人が消えた。
どっかに行ったとかではなくてなんでも珍しいスキルを持っているんだって。
変身できるらしいよ、かっこいい。
ボクが見た時は女性でママのように美人さんだった。けど、パパの合図でセバスに変わったよね、びっくりだよ。
セバスもびっくりしていたね。
やっぱり自分に似た人がいるのは変な感じなんだろうね。
あの日から特殊な訓練を受けるって言ってセバスに連れられてどっかにいったのよ。
なんでもシャドーたちの訓練に入ったらしい。いずれはシャドーになって、変身もできて凄いね。
あとパパが将来はボクの護衛にする予定だって言ってた。
若いけど色々な経験があって武力もなかなかなものだったらしい。
ビストロはあれからお店を開いたまま。
かなりの人気店になっている。
テイクアウトって言葉も馴染んできて、注文の時に「テイクアウトで」って言うのが若い人に「かっこいい」って流行って来てるみたい。
グランドメゾンは、その時に食べた貴族と、その貴族たちから話を聞いた他の貴族から「いつからOPENするのか?」って問い合わせが殺到しているんだって。
けど、それはまだ少し先のこと。
勿体つける訳では無いけど、まずボクの誕生日パーティーに料理を振る舞い、その後にグランドメゾンはOPENするんだって。
食べたことがない人は、待てるだろうけど、食べたことがある貴族たちは《《食べたくてしょうがない》》んだろうね。
だって、お忍びでビストロに来たりしているらしい。けど、残念なことに、ビストロには普通より少しだけ美味しくしたものしか出てない。
ビストロの鶏肉はビービーとダブルジーだよ、トマートゥは普通の上等のトマートゥだしね。
それに比べば、グランドメゾンの鳥は若い肉の柔らかいデリベリ、甘みが強くジューシーなトマートゥなんだ。
内容は似ていても素材の質がちがうのよ。
たまにコソッと「味の質が落ちたのか?」って聞かれるから、ビストロは味は変わってないこと、ただグランドメゾンは素材が違うことを説明すると納得するらしい。
そんな質問するのはやっぱりグランドメゾンの味を知っている貴族ってことがわかるよね。
あのグランドメゾンに出す食材や料理はこの世界で最高品質だからね。また食べたいって絶対になるよね。
さて、スライムだけど、街をクリーンにするって事であの祭り会場のトイレをそのままゴミ処理場として使っている。
これからどんどん作って行く予定。
トイレは一般人がつかう共同トイレに増えないスライム達をどんどん投入していく手筈だ。設置したところからはかなり高評価だって次々に報告が上がっている。
あとからの報告によると汚物やゴミを食べるのは、あのイカルンスミミソ汁を飲んだスライムだけらしい。
これも、樽を持参で領民には安価で売るつもり。いずれこのスライムは領外に広まって行くだろう。でもイカルンスミを食べたスライムはうちの領しかないからこちらもしばらく独占販売かな。
そして、道路に使うスライム。スライムをならした道路はツルツルして逆に危ないので、スライムにホッタテの貝殻をそのまま埋め込むことにした。ホッタテの貝殻の少しボコっとした所が滑り止めになるし、なんか南国ぽくて良くない?
まずはボク達の屋敷から試して、いい感じだからそのままこれから領内を全てこんな感じにしていく予定。
あとスライムくんに、粉々にしたホッタテの粉を混ぜると、川の流れのようになってママのお気に入りの道になった。




